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センターや二次(旧帝、早慶Gmarchなど)によく出てくる因果マーカー [英語長文 パラグラフリーディング]

皆さん、こんにちは

今回で論理マーカーの説明は最後です。

いままでやってきた論理マーカーを使いこなせるようになると長文や自由英作文を書くときに役立ちますよ!

また、何回も言ってることですが、論理マーカーを意識して読むということは英語だけでなく、現代文を読解するときや小論文を書くときなどにも通じる力なので頑張って身につけてくださいね!!

では本題に入りますか


前回「追加マーカー」をやりましたよね。

ポイント覚えてますか?


ある事柄に関して、新しい具体例や新しい理由を追加する場合によく用いられるんでしたよね。

たとえば、


A+追加マーカー+B


Aのところに難しい単語や複雑な構文があり文意がとれなくても、『追加マーカー』の後のBの文意を見て、もしBが「プラスイメージ」ならAも「プラスイメージ」、逆にBが「マイナスイメージ」ならAもおそらく「マイナスイメージ」だという見当がつけられるよね。

当然Bの方がわからなくても同じやり方でだいたいの類推ができるよね。



では今回の話したにはいっていきますか。


今回は、『因果マーカー』について説明します。

このマーカーはセンターでもよくでるし、二次(旧帝、早慶marchなど)でよく出るので、しっかりおさえてくださいね! 

この世の中の出来事で、あることが原因となりその結果として何かが起こることは本当にたくさんあるよね。

たとえば、「風邪をひいた」から「遊びに行けない」とか、「パラグラフリーディングをマスターした」から「大学に合格した」とか、「パラグラフリーディングをマスターした」から「大学に合格した」とかですね。

もちろん英語の世界でもこういった原因と結果の関係、すなわち「因果関係」は、特に評論文のような論理的な内容を扱った文ではよくでてきます。

だからこの『因果関係を表すマーカー』、すなわち『因果マーカー』は非常に重要になってきます。

また「因果マーカー」は種類が多いので、うまく整理できていない人が結構いるから気をつけましょう!

では「因果マーカー」のポイントを整理してみますね!


◆因果マーカーのポイントその1◆

AとBどちらが「原因」で、どの部分が「結果」であるかを見抜こう!

A(原因)⇒因果マーカー⇒B(結果)

A(結果)←因果マーカー←B(原因)

因果関係を示すマーカーはたくさんあるのでそれぞれのマーカーの『原因』と『結果』がどこに現れるか整理するのが大事!


『因果マーカー』は「原因」と「結果」という、僕らが生きている世界でも最も重要な「因果関係」を表すマーカーです。

ただし、これまで述べてきたマーカーとは違って、ちょっと気をつけてほしいことがあります。

それは「因果マーカー」を理解する場合は、どこが『原因』で、どこが『結果』になるかをしっかり把握しないといけなんだよね。

だって、英文内容を読み取る際に混乱してしまうという点があるんだよね。

たとえば、

「彼は風邪をひいた」(原因)
  ↓だから(因果マーカー)
「今日は遊びに行けない」(結果)

は正しい因果関係だよね。

これを・・・・・


「今日は遊びに行けない」(原因)
  ↓だから(因果マーカー)
「彼は風邪をひいた」(結果)

としたら、因果関係が壊れて意味不明の文脈になるよね。

「そんなことすぐにわかるし、間違えっこないよ」と思うかもしれないけど、先ほどの例は日本語だから簡単にわかるだけなんだよね・・・・・。

こういった「因果の逆転」を英語で示されると、とたんに間違う可能性がでてきます!

たとえば・・・・

SV...This is why SV~では「....」が「原因」、「~」が「結果」を表すことになるけど、SV....This is because SV~では「...」が「結果」、「~」が「原因」を表すことになるのだけれど・・・・・

He took a bath for a long time. This is why he was tired.

という文の意味を考えるとどうなりますか?「彼は長風呂に入った。どうしてかと言うと疲れていたからだ」と、誤解する人が何人もいるとおもうね・・・・・

SV...This is why SV~はSV....が「原因」でSV~が「結果」を示す「因果マーカー」です。

だから、この文は、「彼は長風呂に入った。なぜなら疲れていたからだ」という意味になります。

これよりもずっと内容の難しい評論文なら、なおさらこのような因果関係を逆にして理解してしまう間違いは多いはずです!

「因果マーカー」はたくさんあるけど、「因果マーカー」を整理する際には、「どこが原因で、どこが結果か」をしっかり意識して覚えておかないと、文意を誤解することになりかねないので注意してね!


◆因果マーカーのポイントその2◆

因果マーカーの前後でプラス・マイナスは変わらない!

     A(原因)⇒因果マーカー⇒B(結果)
プラスイメージ-------------------→プラスイメージ
マイナスイメージ-----------------→マイナスイメージ


     A(結果)←因果マーカー←B(原因)
プラスイメージ←------------------ プラスイメージ
マイナスイメージ←---------------マイナスイメージ

「プラスイメージの原因⇒プラスイメージの結果」
「マイナスイメージの原因⇒マイナスイメージの結果」
の関係を用いて速読し、未知の部分を類推することが大事!


「因果マーカー」に着目して「因果関係」が理解できれば、文脈理解の大きな助けになるよね。

というのは『因果関係』というのは、相互関係が常識的に予想しやすい関係だから、文脈からの類推が簡単にできるんだよね。


たとえば、先ほどの例ならば、「彼は風邪をひいた:ということが原因だとわかれば、その結果起こることは常識的にかなり限定されるよね。

しかも、「彼は風邪をひいた」ということは当然マイナスイメージの事柄だよね。

こういったマイナスイメージの事柄が原因となって引き起こされる結果はもちろんマイナスイメージになるはずだよね。

だからその後に「遊び」というものが出てくると、「ああ遊べないんだなあ・・・・・」と予想できたり、「学校」という話になれば「ああ学校にはいけなかったんだな」ということが予想できたりするわけだよね。

「彼は風邪をひいた」マイナスイメージの原因
  ↓だから(因果マーカー)
マイナスイメージの結果を予想!

逆にプラスイメージの結果から予想される原因もプラスイメージになると言えるよね。

このことを内容の難しい文にもどんどんあてはめていくといいよね。

つまり、「因果マーカー:があれば、どの部分が「原因」でどの部分が「結果」なのかを見極めて、「ああこれが原因で、こういった結果が起こったんだな」と考えていく習慣をつけるようにしよう!

そうすると、もし難しい単語や複雑な構文が出てきたとしても、内容をある程度予想できるようになるよね。


じゃあ具体的に短文を使って練習してみましょう!







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【例題】 「因果マーカー」のAs a resultに着目して、次の英文を読んでみてください!

①When children begin school, they spend about as much of their time with parents, who provide protection,care,or instruction,as they do with peers. ②However,as children grow older,they need less care and control and more independence. ③As a result, they begin to have more contact with peers. ④The friendship and smusement that young children find in peer groups begin to take the place of family relations.


どうでしたか?

では解説していきますね。



このパラグラフまず第①文で、「子供が学校に入学したころは、仲間と過ごす時間は親と過ごす時間と同じくらいである」とありますよね。

ところが、第②文で、Howeverという『逆接マーカー』があって、「子供は大きくなるにつれ、背ををされることが以前ほど必要でなくなり独立することがより必要になる」といった文意の逆転した展開となっていて、ここに筆者の力点がありますよね。

そして、今回のポイントである第3文のAs a resultという『因果マーカー』が見えてきますね。
as a resultは「その結果」という意味で、それまでの内容が「原因」で後に「結果」がくるマーカーだよね。

では「世話は以前ほど必要なく、独立が必要」という内容の結果は何なのか?

第①文からの展開からも、they begin to have more contact with peers(仲間ともっとかかわるようになる)となることはある程度予想できるよね。

さらに第④文では「友情が家族関係に取って代わる」と続いているよね。

これを論理チャートでまとめると・・・・・


◆論理チャート◆

学校入学時の子供:親とともに過ごす時間は仲間と過ごす時間と同じ
   ↑
However(逆接マーカー)
   ↓
大きくなるにつれ世話は不必要・自立が必要(原因)
   ↓ As a result(因果マーカー)
仲間と接触が増えて、友情が家族関係に取って代わる(結果)


【訳】 ①子供が入学するころには、仲間と過ごすのとだいたい同じくらいの時間を、自分たちの保護をし、世話をし、支持を与えてくれる親とともに過ごす。②しかし、子供が大きくなるにつれて、親の世話や管理をうける必要が少なくなり、自立することがより必要となる③その結果、子供は仲間の方ともっとふれあうようになる④仲間集団に見出す友情と楽しみが、家族との関係に取って代わり始める。


このように『因果マーカー』を利用して、『原因⇒結果』の流れをつかむことの重要性がわかったよね。

ただし先ほども述べたように「因果マーカー」はたくさんあるので下記に因果マーカー一覧を載せとくね!


◆等位接続詞の因果マーカー◆
for(というのは・・・だからである)

◆従属接続詞の因果マーカー◆
because(・・・・なので) since(・・・なので) now(that)(今や・・・・なので) as(・・・・なので)

注意だけどso・・・・that SV(非常に・・・・なので~)やsuch....that SV(非常に・・・・なので~)、また、.....,so that SV(・・・・、その結果~)も『因果関係』を表します!

◆前置詞の因果マーカー◆
because of(・・・・のために) on account of(・・・のために) due to(・・・・のために) owing to(・・・・のために) as a result of(・・・・の結果として・・・・のために)

◆副詞句の因果マーカー◆
therefore(それゆえ) so(だから) hence(それゆれ) thus(それゆえ) accordingly(したがって)
consequently(その結果) as a result ( その結果) as a consequence(その結果)
in consequence(その結果)


◆動詞の因果マーカー◆
この動詞の因果マーカーは長文を読むうえでかなり重要なマーカーです!かならずおさえてくだいね!

Aは原因、Bは結果を表します。

A cause B≒A bring about B≒A lead to B≒A result in B≒A give rise to B(AがBを引き起こす)

B result from A≒B be caused by A(BがAから生じる)
A contribute to B(AがBの原因である)
A be responsible for B(AはBの原因である)
B be attributed to A(BはAが原因である)
B be due to A(BはAが原因である)


最後に『結論マーカー』です。

『抽象⇒具体』の論理展開が多い英語の世界でも、はじめに具体的な事柄を述べて、そこから導き出される「結論」を最後にまとめて書く場合があります。

そのような際に用いられる、日本語なら「要するに」、英語ならin shortといった『結論を表すマーカー』を『結論マーカー』と呼びます。

もちろん、評論文の世界では「結論」は大事な情報ですよね。

だから、こういった『結論マーカー』が出てきたら、『結論マーカー』の後の情報(すなわち結論部分)に焦点をあてて読み進めることがポイントなんです。

では以下に『結論マーカー』を挙げときますね!!



◆結論マーカー◆

in short(要するに) in a word(要するに) in brief(要するに) after all(結局) 

to make a long story short(要するに)  to sum up(要するに) to summarize(要するに)

as a conclusion(要するに) in conclusion(要するに) 

to conclude(要するに) to put it briefly(要するに)



今回は覚えることはたくさんあると思うけど、いままでやってきた論理マーカーは長文読むときや自由英作文を書くときにかなり役立つものなので絶対覚えといてくださいね!

いままでやってきた論理パターンを頭に刷り込ませることで、飛躍的に論理力が向上しますよ!
何回も僕の記事を読んで復習してくださいね!!
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難しい英文ほどマーカーを利用して類推! [英語長文 パラグラフリーディング]

こんにちは、

前回は『言い換えマーカー』をやりましたよね。

この『言い換えマーカー』が英文中に出てくれば、その前後の内容は『イコール関係』にあるから、文脈を予想するのに非常に役立つんでしたよね。

では今回は、『追加マーカー』について説明しますね。


ある事柄を述べた後、さらにある情報を付け加えていく場合がありますよね

その際に、「今から新しい情報を追加するぞ」ということを示すマーカーを「追加マーカー」よ呼びます。

たとえば、日本語で言うと、「さらに」とか「・・・・もまた」といった表現になり、英語ではin additionとかalsoが「追加マーカー」の代表選手になります。

では、「追加マーカー」にはどんな働きがあるのか整理してみますね。


◆追加マーカーのポイントその1◆

ある事柄に関して新しい情報を追加する!

A+追加マーカー+B

           具体例や理由を追加するケースが多い!!


評論文の世界で何かを『追加』する場合、まず考えてほしいのは「新しい情報の追加」ということです。

たとえば、「彼は頭がいい」という文に続いて、「さらに・・・・」とくれば、「あっ、今から新しい情報が来るんだな」と予想することができますよね。

この日本語の「さらに・・・・」といった新しい情報を提示するマーカーを「追加マーカー」と呼びます。

「追加マーカー」のポイントは、後に『新しい情報』が来ることです。

たとえば・・・・

「彼は数学の成績がいい」
  +さらに(追加マーカー)
「彼は数学の成績がいい」

というふうに、同じ情報を繰り返すことにはもちろんならないはずだし、こんな直接的でなくても、

「かれは数学の成績がいい」
   +さらに(追加マーカー)
「彼は数学のテストでいい点を取る」

というのも変だよね。 だって、「数学のテストでいい点を取る」というのは結局「数学の成績がいい」というのを言い換えただけだよね。

つまり、「新しい情報」になってないからおかしな感じがするんだよね。

でも、「新しい情報」ならなんでもいいってわけじゃないよね。

たとえば、

「彼は数学の成績がいい」
   +さらに(追加マーカー)
「今年の夏は以上に暑い」

でも変だろう。この文脈を成立させようと思うと、相当特殊な状況を設定しなければならないよね。

つまり、何かを追加する場合は、「ある1つの事柄に関して別の新しい情報を加えていく」というのが原則になるわけです、

その中でも特によく見られるのが「具体例の追加」と「理由の追加」です。

たとえば、先ほどの「彼は数学の成績がいい」という文を例にとって、議論をもう少し深めると・・・・


【彼はとても頭のいい男だ】
「彼は数学の成績がいい」(具体例1)
  +さらに(追加マーカー)
「彼は英語の成績がいい」(具体例2)

と、「彼はとても頭のいい男だ」という事柄に関して、その具体例を2つ並べたり、

【彼は難関大学に受かるだろう】
「彼は数学の成績がいいから」(理由1)   
    +さらに(追加マーカー)
「彼は英語の成績がいいから」(理由2)

と、「彼は難関大に受かるだろう」と判断した理由を2つ並べたりするわけです。

これで論理は通ることになりますよね。

「追加マーカー」によって追加される情報は、「ある1つの事柄に関して、新しい別の具体例や新しい別の理由を追加する場合によく用いる」ということをここできちっと押さえておきましょう!


◆追加マーカーのポイントその2◆

追加マーカーの前後でプラス・マイナスは変わらない!
     A  +  追加マーカー  +  B
  ↑                    ↑
   プラスイメージ  +          プラスイメージ

   マイナスイメージ +        マイナスイメージ

先ほど述べたように、『追加マーカー』というのはただ単に2つの情報を並べることではなく、『ある事柄に関して、新しい具体例や新しい理由を追加する場合によく用いる』ということが重要です。

このことを、これまでやってきた「プラス・マイナス」のイメージで考えて見ると、まず最初に提示された情報がマイナスイメージなら、追加される情報もマイナスイメージになることが多いと言えるよね。

たとえば、先ほどの例も・・・・

「彼は数学の成績がいい」(プラスイメージ)
   +さらに(追加マーカー)
「彼は英語の成績がいい」(プラスイメージ)

と、プラスイメージの追加になっているとわかるよね。これが・・・・・

「彼は数学の成績がいい」(プラスイメージ)
    +さらに(追加マーカー)
「彼は英語の成績が悪い」(マイナスイメージ)

では、意味がおかしくなっちゃいますよね。

このことを用いると・・・・たとえば、Aのところに難しい単語や複雑な構文があり文意がとれなくても、『追加マーカー』の後のBの文意を見て、もしBが「プラスイメージ」ならAも「プラスイメージ」、逆にBが「マイナスイメージ」ならAもおそらく「マイナスイメージ」だという見当がつけられますよね。

当然Bの方がわからなくても同じやり方で大体の類推ができることになるよね。


難しい英文を読むときはこういったマーカーを利用したおおまかな類推ができるかどうかが重要だよね。
今のうちから慣れておこう!


じゃあ、短文で練習してみましょう!






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【例題】 「追加マーカー」のMoreoverに着目して、次の英文を読んでみよう!

①when they finally leave work and retire, people face further problem.②The majority receive little or no assistance in adjusting to their new situation in the community.③Moreover,since society at present appears to have no clear picture of what place its older members should occupy, it is unable to offer them enough opportunities to have satisfying social roles after they retire.


どうでしたか?

解説しますよ!

第①文の「退職すると人は問題に直面する」という内容がこのパラグラフの筆者のイイタイことだよね。

その一つ目の具体例が第②文にあるように、「社会での新しい状況に適応するのに助けてもらえない」ということだよね。

それまでの仕事中心の人生から退職後の人生になったときにとまどいもあるが、だれも助けてはくれないといった意味だね。

このように1つのパラグラフでは「抽象⇒具体」の論理展開となっていることが多いということ思い出しておこう!

ところが次の第3文にMoreoverが見える。そう、Moreoverは「さらに」という意味の「追加マーカー」で今回のポイントです。

「追加マーカー」があると、その前の情報がプラスイメージなら、さらなるプラスイメージ、マイナスイメージなら、さらなるマイナスイメージになる場合が多いんです。

ここでは前文の第②文が「社会での新しい状況に適応するのに助けてもらえない」といったマイナスイメージが述べられていたことを思い出そう!

よってこの「追加マーカー」のMoreoverの後には「それ以外にも悪いことがあるんだな」と予想して読めばいいんだよね。

では、確認してみましょう!第③文の大意を取ると「現在の社会は退職者に満足できる社会的役割を与えてない」ということがわかり、これも退職者に対するマイナスイメージです。

ここでは「退職すると人は問題に直面する」という内容に対する、2つ目の具体例になっているわけです。

これこそが「追加マーカー」の重要ポイントなんです。


これを論理チャートでまとめますと・・・・


◆論理チャート◆

退職者が直面する問題
 新しい状況に適応するのに手助けがない(マイナスイメージ)
   ↓Moreover(追加マーカー)
今の社会は退職者に社会的役割を与えない(マイナスイメージ)

【訳】 ①やっと仕事を離れ引退しても、人々はさらなる問題に直面する。②彼らの大多数は地域社会の中で新しい状況に適応する際に、ほとんどあるいはまったく助けてもらえない。③さらに、現在の社会は年配の人々が社会の中でどのような位置を占めるべきかということについて明確なイメージを持ち合わせていないように思えるので、彼らが退職した後に、満足できる社会的役割を持つ機会を十分に与えることができないのである。


「追加マーカー」のイメージはわかってもらえたでしょうか?

追加マーカーも非常によく出てくるので、下記に一覧をまとめておきますね!


◆副詞句の追加マーカー

also(・・・もまた) as well(・・・もまた) too(・・・・もまた) besides(さらに)

furthermore(さらに) moreover(さらに) assitionally(さらに)

what is more(さらに) in addition(さらに) in addition to this(これに加えて)

注意ですが・・・・next(次には)、then(それから)、another(もう一つのもの・もう一つの・・・・)なども「追加マーカー」として働く場合があります。

◆前置詞の追加マーカー
besides(・・・に加えて) in addition to(・・・・に加えて)

on (the) top of(・・・・に加えて)


◆相関表現の追加マーカー

not only[simply/merely/just/solely]A but(also) B
(AだけでなくBもまた)
B as well as A(AだけでなくBもまた)


他にも『追加マーカー』とよく似た働きをするマーカーに『列挙マーカー』があります。

列挙というのはいわゆる『箇条書き』にあたるものです。

たとえば、「それではなぜ今日の環境はこれほど破壊されてしまったのか」といったことを述べた後、「まず最初に・・・・2つ目に・・・・最後に・・・・・」と、環境破壊の原因を順番に挙げていくといったことは日本語のレベルでもよくあるよね。

こういったときに用いるのが『列挙マーカー』なんです。

『列挙マーカー』は『追加マーカー』の一種なんだけど、通例3つ以上の情報を順に追加していく場合に用いると理解しておこう!

当然、「追加マーカー」と同じように、新しい情報はある事柄に関して、『具体例の列挙』や『理由の列挙』になっていることがよくわるということを頭に入れておきましょう!

また「プラスイメージならすべてプラスイメージの列挙」や「マイナスイメージならすべてマイナスイメージの列挙」になることが多いということも押さえておきたいです。

「列挙マーカー」にもさまざまなパターンがあります。 いかに列挙マーカーの一覧を挙げときますね!


◆列挙マーカー◆

1番目
first(第一に) firstly(第一に) in the first place(第一に) 

first of all(まず第一に) above all(まずなによりも)

to begin with(まず第一に) to start with(まず第一に)

2番目
second(第二に) secondly(第二に) in the second place(第二に)

最後 
last(最後に) last of all(最後に) finally(最後に)


まとめますと、『追加マーカー』はある1つの事柄に関して、新しい別の具体例や新しい別の理由を使用する場合に用いる論理マーカーっていうことです。

いままでいろんな論理マーカーをやってきましたよね。だいぶ前の記事で『因果表現』でやったと思いますが、次回は確認の意味でもう一度『因果マーカー」をやります!
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論理的アプローチで未知語類推! [英語長文 パラグラフリーディング]

こんにちは、

前回は『具体例マーカー』をやりましたよね。

具体例マーカーがあれば、「ここからは具体例だ」ってわかって、具体例から逆算して、抽象的内容を類推することが可能になるんでしたよね。

では、今回のテーマ―である、『言い換えマーカー』です。

「言い換えマーカー」はその名の通り、『ある内容A=ある内容B」というAからBへの言い換えを表すマーカーです。

日本語で言うと、「すなわち」とか「言い換えると」といったもので、英語で言うとthat is to sayやin other wordsなどが代表選手ですね。

この『言い換えマーカー』が英文中に出てくれば、その前後の内容は「イコール関係」にあるのだから、文脈を予測するのに非常に役立ちますよね。

また、具体的に言い換えを行う場合もよくあって、その点では「具体例マーカー」の一種としての働きを持っています。

では、『言い換えマーカー』にはどんな働きがあるのか、重要なポイント2つ整理してみましょう!



◆言い換えマーカーのポイントその1◆

言い換えマーカーの前後はイコール関係!

  A=言い換えマーカー=B
A=Bの関係を利用して・・・・

Aの内容がわからない⇒BがわかればAは速読可能!!

Bの内容がわからない⇒AがわかればBは速読可能!!


『言い換えマーカー』はこれまでのマーカーと比べて非常に単純で、「イコール関係」を表すだけです。

これを速読の場合で生かすなら、「A=B」だから、AがわからなくてもBがわかれば、Aは読み飛ばせるといった考え方が可能だとわかるよね。

逆に、Bがわからない場合でもAがわかっていれば、Bは読まなくても文脈はつながるはずですよね。

また「A=B」なんだから、Aがわからなくても、Bの内容がAを類推するヒントになって、BがわからなくてもAの内容がBを類推するヒントになることは明らかですよね。

こういったことを意識しながら英文を読んで、問題を解けば、速く正確な読解につながることになるわけです。


◆言い換えマーカーのポイントその2◆

Bの内容がAの具体例になっていることも多い!

A=言い換えマーカー=B
               ↑
             BはAを具体的に言い換えていることもよくある!!

『言い換えマーカー』は確かに『A=B』だけれど、全く同じ意味内容を繰り返しても意味がないよね。

例えば、「健康、すなわち健康」なんてへんてこな文はないよね。「健康、すなわち人間の体と心が良好な状態」といった言い換えになるはずです。

このことと、「英文は抽象度の高い事柄から具体的な事柄へ流れることが多い」という『抽象⇒具体』の論理展開のパターンを考え合わせると、『BはAを具体的に説明することが多い』ということが言えるわけです。

だいたい、筆者が「ここは言い換えを用いよう」と考える場合は、「少しレベルの高い内容になったのでわかりやすく言い換えよう」とか「ごの語句や言い回しはすこし読者にはなじみがないから詳しく言い直してやろう」とか思っていることが多いはずです。

だから『言い換えマーカー』は『具体例マーカー』的な働きをする場合があるということを理解しておきましょう!



実際に短文で実践してみましょう!







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【例題】 「言い換えマーカー」のIn other wordに着目して、次の英文を読んでみてください。

①Tips began as collection boxes in public taverns in England,so the story goes. ②The letters stand for the words,``To Insure Promptness``. ③At that time, a person would pay extra to make sure that he was served in a quick manner. ④However,the custom gradually changed so that a tip became a reward to someone who had offered extra good service. ⑤The situation regarding tips is different now. ⑥Most restaurants pay their employees as little as possible. ⑦They rely on the fact that the waiters and waitresses will earn more through tips. ⑧In other words,tips have become part of the woker`s salary. People are now expected,or even required,to give tips.




どうでしたか? 

では解説しますよ!



まず第①文で今回の英文全体のテーマは「チップ」だとわかりますよね。さらに第②・③文で、もともとは「チップは素早いサービスをしてもらうためのお金」だったとあります。

そこで、第④文の「逆接マーカー」のHoweverに着目したら、その後の文で「その習慣が変化し、今では違ったものになっている」と文意が逆転していることがわかりますよね。

では、今のチップの状況と言えば、第⑦文にあるように「チップがウエイターやウエイトレスの稼ぎになっている」ということです。

ここで仮にこの第⑦文がわからなかったとしたら

第⑧文でIn other wordsという『言い換えマーカー』が出現していますよね。

『言い換えマーカー』は、後の文が前の文とイコールの内容になっていますよね。

ここで後の文意は「チップは労働者の給料の一部となっている」ということです。

これが今のチップの状況なんだとわかればOKです。

というわけで、第⑨文にあるように今はチップを払うことが要求されているんだね。


これを論理チャートであらわすと・・・・・


◆論理チャート◆

昔:素早いサービスのためのお金
   ↑
However(逆接マーカー)
   ↓
それが徐々に変化(チップは良いサービスに対する報酬)
   ↓
今:雇用者はチップで稼ぐ= In other words(言い換えマーカー)=チップは労働者のサラリーの一部



【訳】 ①チップはイギリスの居酒屋にある募金箱から始まったという話である。②Tipという文字は、To Insure Promptness(素早さを保証するために)7という意味を表している。③当時は素早く食事を出してもらうためには余分にお金を払っていた。④しかし、この習慣は次第に変化し、チップは特別なよいサービスをしてくれた人に対する報酬になった。⑤チップに関する状況は現在では異なっている。⑥たいていのレストランでは、従業員へ支払う賃金をできるだけ安くしている。⑦ウエイターやウエイトレスがチップで稼ぐことを当てにしているのだ。⑧言い換えると、チップは労働者の賃金の一部になったのである。⑨今では人々はチップを与えることを期待、いやむしろ要求されているのだ。



言い換えがわかれば英文読解の大きな助けになるこがわかったよね。

下記に『言い換えマーカー』をまとめて載せときますね。

◆副詞句の言い換えマーカー◆

in other wors(言い換えると) that is(すなわち) that is to say(すなわち) namely(すなわち)

i.e.(すなわち)

◆句読法による言い換えマーカー◆

コロン(:) ダッシュ(-)


他にも『言い換えマーカー』とよく似た働きをするものがあります。

たとえば、similarly(同様に)は、前の内容と類似の内容が後に来ると予想できる語だよね。

このような『類似を表す論理マーカー』を『類似マーカー』と呼びます。

『類似マーカー』は『言い換えマーカー』と近い働きをするもので、同じような論理展開になることが多いです。

つまり「類似マーカー」があれば、それまでの内容と類似のないよういなることがわかるので、「前と同じ内容だから・・・・」と、後の内容を予想できるし、またわからない語句や構文があっても、「類似マーカー」の前後がだいたい同じ内容になっていることからその意味内容を割り出すことができるはずです。

下記に『類似マーカー』の一覧を載せときますね!


◆類似マーカー◆

equally(同様に) similarly(同様に) likewise(同様に) 

in the same way(同様に) Just S V~,(so) S V....(ちょうど~のように・・・・)



まとめますと、『言い換えマーカー』A=Bの関係を利用して・・・・

A=言い換えマーカー=B

Aの内容がわからないときは、BがわかればAは速読可能!逆に、Bの内容がわからないときは、AがわかればBは速読可能!

こういったことが意識をもって、英文を読み、問題を解けば、速く正確な読解につながるわけです。

何度もいってますが、いままでやってきた論理マーカーやパターンは絶対に身につけてくださいね!

次回は『追加マーカー』をやります。 これは、ある事柄を述べた後、さらにある情報を付け加えていく場合に使う論理マーカーです。 詳しいことは次回説明しますね!

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速読とは速く日本語訳を作ることではない? [英語長文 パラグラフリーディング]

前回は『一般論⇒逆接⇒主張』のパターンをやりましたよね

前回のポイント覚えてますか?

『一般論は筆者のイイタイコトにはならない!』
    ↓
『一般論マーカーを見つけたら、その後に逆接マーカーを予想!』
    ↓
『逆接マーカーの後に筆者のイイタイことがくる』

要は、いったん一般的な常識を述べておいてからそれとは対立する自分の主張を述べることですよね。


では、今回は『具体例マーカー』についてやります。


英語は『抽象』から『具体』へと展開することが多い言語だってことを前に話したと思います。

そういった『抽象⇒具体』の論理展開を明示するのが『具体例マーカー』です。

for example「たとえば」やsuch as「・・・のような」が「具体例マーカー」の典型例です。

では、「具体例マーカー」にはどんな働きがあると思いますか?

下記に重要ポイントを整理してみますね。

◆具体例マーカーのポイントその1◆

具体例は抽象的内容を具体的に言い換えたもの
⇒『抽象的内容』がわかっていれば『具体例』は速読可能!!
 
  A=具体例マーカー=B
抽象的内容を理解    具体例は抽象的内容とイコール
                         ↓
                 具体例は速読可能


具体例とは抽象的内容を具体的に言い換えたものだよね。

ということは、結局『抽象的内容=具体例』と言えるよね。

つまり、先に出てきた抽象的内容がわかっている場合に「具体例マーカー」が出てきたら、「今からこの内容を具体的に言い換えた内容が出てくるんだな」ということを意識して本文をよんでいくことができるので、少々難しい単語やわけのわからない構文が出てきても気にしないで『具体例を速読する』ことができるよね。



◆具体例マーカーのポイントその2◆

具体例は抽象的内容を具体的に言い換えたもの
⇒『抽象的内容』がわからない場合は『具体例』から逆算可能

A(抽象的内容がわからない)=具体例マーカー=B(具体例は抽象的内容とイコール)
                                            
                具体例から逆算して抽象的内容を類推可能


評論文では抽象度の高い内容を扱うことが多いです。なので、パラグラフの冒頭文で「これが筆者のイイタイコトではないか」と思って読んでいっても、難解な単語があったり構造が複雑な場合もあるし、内容も抽象的で、その文だけではわからないことがよくあります。

そんな時、みんなさんはどうしますか?

わからない単語をいきなり辞書を引いて確認しますか?

それとも、英文の構造をもう一度チェックして、わからなければ全訳を見る?

どちらも「パラグラフリーディング」の観点から言うと、絶対にやってはならないことです。

わからない単語がでてきたからといってすぐに辞書に頼ってばかりいたら、実際の試験場で求められる「未知語の類推」のトレーニングに全くならないですよね。

じゃあどうすればいいと思いますか?

もしその後に「具体例マーカー」があればどうでしょう。「ここからは具体例だ」とわかりますよね。

具体例は抽象的内容を具体的に言い換えたものだから、具体例を逆算して、抽象的内容を類推することが可能だよね。

このように『抽象⇒具体』を明示する「具体例マーカー」に着目すれば、単語や構造が難しかったり、抽象的で難しかったりしても、後の具体例から逆算的に考えることによって意味内容を類推することが可能です。

でも、英文のレベルが上がるほど『具体例マーカー』などの論理マーカーを使わずに、『抽象⇒具体』を表す場合もあります。

たとえば、『a+抽象名詞』は抽象の合図で、次の文で具体化したり、 There is~の~の部分が抽象の合図だったり、段落一行目の複数名詞は抽象の合図だったりと他にも抽象⇒具体を表す構造パターンがあります。

それについて詳しいことは後日説明しますね。今回は基本的なことだけに絞ります。



では、実際に短文の中で練習してみましょう!






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【例題】 「具体例マーカー」のfor exampleに着目して、次の英文を読んでみましょう。

①Although cats appear to perform most actions instinctively,they also seem to react to human behavior and adapt themselves to it. ②For example,some cats behave as if they understood their owners`feelings. ③One cat owner told of the time when she lay crying and exhausted on her bed, and her cat put its front legs around her head and comforted her.


まず第①文は、先頭にAlthoughという「逆接マーカー」があるよね。

よって、まずイイタイことは主節の、they also seem to react to human behavior and adapt themselves to it.であるとわかるよね。

この文の大意は「猫は人間の行動に反応してそれに合わせる」だから、これが筆者のイイタイコトだとまずわかるよね。

その後第②文に『For example』という『具体例マーカー』がありますよね。

ということは、この後には「猫が人間の行動に反応してそれに合わせる」といった筆者のイイタイことに対する具体例が来るとしっかり予想して読むことになるよね。

次の文を見ると、some cats behave as if they understood their owners`feelingsとあり、まず「飼い主の感情を理解しているように振る舞う」とありますが、さらにその次の第③文を見てみると、ある飼い主の自分の猫についての体験談が出てくる。

そう、もうわかってると思うけど、この第③文は、第②文のさらなる具体例になっているよね。

こんなふうに具体例というのは、一文で終わらずに、どんどん具体化の度合いを増しながら2文目、3文目と展開していくことがあります。

この第③文の大意は「ベッドで飼い主が泣きつかれて横になっていると猫が足を乗せて慰めてくれた」といった内容で、「猫が人間の感情を理解している」ということの具体例になっているとわかると思います。

速読とは速く日本語訳を作ることではなくて、このような『抽象⇒具体』といった論理展開に着目して読むことだということが、皆さんにもわかっていただけたと思います。

下記に論理チャートを乗せときますね。

◆論理チャート◆

猫は人間の行動に反応しそれに合わせる
  || For example
具体例:猫は飼い主の気持ちがわかる
     : 猫は飼い主が悲しいときに慰めてくれる


【訳】 ①猫はほとんどの行動を本能に基づいて行っているように思えるが、人間の行動に反応し、それに合わせているようにも思える。②例えば、猫の中には飼い主の気持ちを理解しているかのように振る舞うものもいる。③ある飼い主は、ベッドの上で泣き疲れて横になっていると、猫が前足を自分の首に回して、慰めてくれた時のことを話した。







下記に具体例マーカーをまとめておきますね。


【副詞句の具体例マーカー】

for example(たとえば) for instance(たとえば) say(たとえば) e.g(たとえば)

【前置詞の具体例マーカー】

such as(・・・のような) like(・・・・のような)




次回は『言い換えマーカー』をやります!これは『ある内容A=ある内容B」というAからBへの言い換えを表すマーかです。日本語で言うと、「すなわち」とか「言い換えると」といったものです。この論理マーカーが出てきたら文脈を予想するのにかなり役立ちます!!  

詳しいことは次回説明します!
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論理力をつければすべての教科の点数が上がる? [英語長文 パラグラフリーディング]

こんにちわ

前回は具体的に、短文の中で『逆接・対比』マーカーを意識してやりましたよね。

『対比・逆接』マーカーの働きを分かってもらえたと思います。

あとは数多くある『対比・逆接マーカー』を整理して頭に入れるだけです。

こういった論理マーカーを整理する際には、『品詞』にも注意しないといけないんです。

下記に一覧を、品詞を意識しながら何度も繰り返し読んで、完璧に覚えることが大事です。

センターや二次(GMARCH早慶東大京大など)でよくでるものを載せるので覚えてくださいね!


◆対比・逆接マーカーの一覧◆
(1)等位接続詞(butなど)
全体イメージ

S V~,等位接続詞(but) S V・・・・
 A   ←→     B
       逆接


S V~.等位接続詞(But) S V・・・・
 A  ←→      B
逆接


【例文】 His grade were low,yet he was still admitted to the university.


文頭に置かれるyetは『等位接続詞』として働く『対比・逆接マーカー』となります。

等位接続詞は、文と文をその前後に並列することができます。

ここではyetの前に述べられている「成績が悪かった」というマイナスイメージが、yetの後で「入学を許可された」と逆転してプラスイメージになっていることを確認しておきましょう。

【訳】 彼の成績は良くなかったが、それでもその大学への入学が許可された。

◆等位接続詞の逆接マーカー◆

but(しかし) yet(しかし)


次は従属接続詞です。



(2)従属接続詞(while・thoughなど)
全体イメージ


従属接続詞(while・Though) s´v´~, S V・・・・
                    A ←逆接→B

S V・・・,従属接続詞(while・though)s´v´
      A ←------------------逆接----------→ B

注意ですが、従属接続詞の導く副詞節は文中に挿入される場合もあります。

【対比マーカーの例文】 Jane is talkative,while her sister is quiet and reserved.


前回やったwhileがありますね。従属接続詞のwhileは『対比マーカー』として働く場合があるんだったね。

この文ではtalkative(おしゃべりな)とquiet and reserved(口数が少なく控えめな)がwhileの前後で対照的に述べられていることに注意してくださいね。

【訳】 ジェーンはよくしゃべるが、彼女の妹は口数が少なく控えめだ。


【逆接マーカーの例文】 Though this watch is cheap,it keeps very good time.

従属接続詞のthoughは副詞節を導く『対比・逆接マーカー』です。

副詞節の位置は主に、『文頭』、『文尾』『文中(通例SVの間に挿入)の3つのパターンがあることに注意です。

この文では、though節内の「時計は安物」という『マイナスイメージ』が、主節の「時間は正確」という『プラスイメージ』に逆転していることを確認しておこう。

【訳】 この時計は安物ではあるが、非常に時間が正確である。

下に従属接続詞の『対比・逆接』マーカーを載せときますね。

<対比マーカー>
while(一方・・・・) whereas(一方・・・・)

<逆接マーカー>
while(・・・・だけれど) whereas(・・・・だけれど) although(・・・・だけれど)

though(・・・・だけれど) even though(たとえ・・・・でも) as(・・・・だけれど)

注意ですが、従属接続詞asが「・・・・だけれど」という「逆接」の意味を表す場合には、形容詞・副詞・名詞などをasの前に出した以下のような形で用いられることもあります。

(3)副詞句(however/in contrastなど)
全体イメージ

S V~. 副詞(句)(However/In contrastなど) S V・・・・
 A ←--------------------逆接-----------------------→B

でも、副詞(句)は文中に挿入される場合があります。


[対比マーカーの例文]

①For passengers at an airport,who expect to hear aeroplanes talking off and landing,there may be a lot of sound,but not much noise.In contrast,if you are at a concert and two peple behind you are whispering,you feel they are talking noisily even if there is not much sound.



第①文の「飛行機の離発着は、音は大きいが騒音ではない」という内容と、第②文の「コンサートでのひそひそ話は、音は小さいが騒音は大きい」という内容が、In contrastという『対比マーカー』の前後で対照的に述べられていることはわかりますよね。

【訳】 ①空港にいる乗客にとっては、飛行機が離陸したり着陸したりする音が聞こえると予測しているので、音は大きいかもしれないが、騒音はそれほどではない。②それとは対照的に、コンサート会場で後ろの2人がヒソヒソと話をしていると、たとえ音はそんなに大きくなくても、やかましくしゃべっていると感じるのである。



下記に副詞句の対比・逆接マーカーを載せときますね。




記号副詞句の対比・逆接マーカー

<対比マーカー>
on the other hand(一方) in[by] contrast(対照的に) 

<逆接マーカー>
however(しかしながら) though(しかしながら) 

nevertheless(それにもかかわらず) nonetheless(それにもかかわらず)

on the contrary(その反対に) to the contrary(その反対に)

contrariwise(その反対に) conversely(逆に)

oppositely(逆に) still(それでも)

all the same(それにもかかわらず) at the same time(けれども)


注意なんですが、on the other handは、on the one hand~,on the other hand・・・・(一方~他方・・・・)
という形で用いられる場合があります。

ここに載せていませんが、『セミコロン』(;)も『対比マーカー』として用いられる場合があります。


最後に前置詞の『対比・逆接マーカー』を紹介します。



(4)前置詞(in contrast to/in spite ofなど)
全体イメージ

前置詞(in contrast/ in spite of) 名詞    S V・・・・
                      A ←逆接→ B


S V~, 前置詞(in contrast to/ in spite of) 名詞
     A ←---------------------逆接----------------→ B


【対比マーカーの例文』

His house is old in contrast to mine.



【解説】 in contrast toは前置詞として働く『対比マーカー』です。この文では、His houseと
      mine(=my house)が対比されており、「彼の家は古い」という内容と、「私の家は古くない」
      という内容が対照的な意味になっていますよね。

【訳】 彼の家は私の家とは対照的に古い。


下記に前置詞の対比・逆接マーカーをまとめておきますね!


【前置詞の対比・逆接マーカー】

<対比マーカー>
in contrast to[with].....(・・・・とは対照的に)

<逆接マーカー>
despite....(・・・にもかかわらず) in spite of....(・・・・にもかかわらず)

with all....(・・・・にもかかわらず) for all....(・・・・にもかかわらず)

notwithstanding....(・・・・にもかかわらず)



どうでしたか?結構覚えること多いと思うけど、通学時間や隙間時間を利用して頑張って覚えてみてください!必ず長文読むときに役立ちますよ!!


では、本題に戻りますか

今回は『一般論⇒逆接⇒主張』パターンを説明します。






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まず、一般論というのはその名の通り、あるテーマ―について、一般的にどのように考えられているかを示すものです。

ここでちょっと注意してほしいのは、原則として一般論は『重要な情報』にはならないということです。

評論家は「その分野の専門家」であって、「一般人=しろうと」じゃないんだから、「一般人の観点=一般論」をよしとする文章を書くことはないんだよね。

たとえば、「あなたがたは一般的にそう思っていますよね。私も同じです」なんて書く評論家がいたら変ですよね。

つまり、評論家というのは、「あなたがたは一般にこう思ってるかもしれないけど、私はそれをさらに深く考察し、このような新しい考えをhったけんしたのでそれをあなたがたに教えましょう」といったことが考えながら文章を書く人たちなんです。

だから通常の評論文で一般論が提示されたら、その後に「逆接マーカー」が出現して、「筆者のイイタイコト」が提示されるパターンが多くなるわけです。

このように、一般論を表す表現を「一般論マーカー」といいます。

すると・・・・・


『一般論マーカー」の論理展開イメージは次のようになります。

『一般論は筆者のイイタイことにはならない!」
   ↓
『一般マーカーを見つけたら、その後にイイタイことがくる』


下記に『一般論マーカー』をまとめておきますね!!




【一般論マーカー』

generally(一般に) in general(一般に) generally speaking(一般的に言うと) 

broadly speaking(おおまかに言うと) commonly(一般に)

usually(たいてい) as a rule(概して) by and large(概して)

on the whole(概して) in most cases(たいていの場合)

in many cases(多くの場合)


次は、『一般論マーカー」と同様、その後に「逆接マーカー」がくることが予想できるパターンがもうひとつあります。

それは『譲歩⇒逆接⇒主張』と呼ばれるパターンです。

『譲歩⇒逆接⇒主張』のパターンとは、いったん相手のことを認めたり、一般的な常識を述べておいてからそれとは対立する自分の主張を述べるパターンです。

例えば、「たしかに皆さんは一生懸命勉強しているよね。でもパラグラフリーディングのトレーニングもしなくちゃだめだよ」という文で考えて見よう。

この文の前半いあたる「たしかに皆さんは一生懸命勉強しているね」が譲歩部分で、「でも」という「逆接マーカー」後の「パラグラフリーディングのトレーニングもしなくちゃだめだよ」が筆者のイイタイことだよね。

これが『譲歩⇒逆接⇒主張』の典型ぱたーんです。

実生活でもイイタイコトばっかりずばずば言う人は嫌われるよね?

筆者も同じように、「自分勝手にイイタイコトばっかり述べてるんじゃないよ。みんなのこともちゃんと認めてるんだからね」といいうこと読者に示すことがあるんだよね。

下記に『譲歩⇒逆接⇒主張』のパターンンをまとめときますね。

注意なんだけど、下記に載せる『逆接マーカー』はすべてbutにしているけど、もちろん、howeverやon the contraryといった他の「逆接マーカー」でも「譲歩⇒主張」のパターンになることがあるから注意してください。

【譲歩⇒逆接⇒主張のパターン】

It is true(that)S V~, but・・・・「たしかに~だが・・・・」

True, S V~,but・・・・「たしかに~だが・・・・」

Indeed, S V~,but....「なるほど~だが・・・・」

S may[might]V~, but....「~かもしれないが・・・・」

Of course, S V~, but.....「もちろん~だが・・・・」

To be sure, S V~,but....「たしかに~だが・・・・」

Certainly,S V~,but....「たしかに~だが・・・・」



今回も覚えることたくさんあるけど隙間時間を利用して覚えてくださいね!

これでわかったと思うけど、長文でわからない単語がでても論理的アプローチで未知語は類推できます!

また、英語でやった論理パターンを身につければ、現代文や古典や数学の点数が劇的に上がりますよ!

論理力はすべての教科の基礎ですからね!次回は『具体例マーカー』をやります!!
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論理マーカーを意識して読解する? [英語長文 パラグラフリーディング]

こんにちは、

前回は、『対比・逆接』の論理マーカーは長文問題を読解する上で大事だということをお話しましたよね。


ところで、みなさん、『対比・逆接』マーカーのポイントは3つ覚えてますか?



①『対比・逆接マーカーの前後では文意が逆転することが多い!』
    ↓
②『対比・逆接マーカーの前後の意味を互いに類推することができる』
    ↓
③『それを積極的に意識して速読したり問題を解いたりできる』

この3つが『対比・逆接』マーカーのポイントでしたよね。


では、今回は具体的に短文を使って練習してみましょう!



【例題】
「対比マーカー」のwhileに着目して、次の英文を読んでみてください。


①Recently,the number of smokers has been decreasing in many countries.②Behind this change,there seems to be an increasing awareness about health.③Some countries,however,have been quicker in responding to this tendency,while others have been slower in reacing to the danger of smoking.④This might be due to social and cultural differences.





どうでしたか?

whileに着目していただければ、対比関係は見抜けたと思います。見抜けなかった人は、これから解説していくので安心してください。

まず第①文で、「喫煙者の減少」が述べられていますよね。そして、その理由として第②文に「健康意識の高まり」が述べられていることはわかると思います。

ところが、第③文にhoweverという『逆接マーカー』があるから、「おぉ!ここからが重要な情報なんだな!」と反応できると思います。

しかも、この文の中に接続詞のwhileが含まれていることに着目すると思います。

接続詞のwhileは『一方』という意味の『対比マーカー』になる場合があるんです。

つまりこの文ではwhileをはさんで・・・・・


Some countries have been quicker in responding to this tendency.

対比マーカー
  ↓
others have been slower in reacting to the danger of smoking.

と2つの文が対比されているわけです。ここで前回解説したように、『2つの文が対比されている場合、文意が逆転することがある』ということを思い出してみてください。

ここでも、前半は「この傾向(=健康意識の高まりによる喫煙者の減少)に対応の早い国がある」という意味だとわかれば、while後にはその逆の意味である「対応の遅い国もある」と来そうだと予想できるよね。

英文で考えると、この2つの文のなかで、前半文のquicker(プラスイメージ)と後半文のslower(マイナスイメージ)という対照的な意味を表す語に特に着目するとよいことがわかると思います。


ここでは、whileという「対比マーカー」をはさんで、someとothersという相関表現が用いられていることにも着目するのも大事ですね。

こういった相関表現の中には対比として用いられるものが多いんです。次に対比として用いられることのある相関表現を挙げておきますね!


◆対比としてもちいられることがある相関表現◆

one~the other・・・・ 「(2つの要素について)一方~他方・・・・」
one~the others・・・・ 「(3つ以上の要素について)1つは~残りは・・・・」
some~others・・・・「~な人もいれば・・・・な人もいる/~なものもあれば・・・・なものもある」
the former~the latter「前者は~後者は~」
this~that「後者は~前者は・・・・」


上記の英文をわかりやすく論理チャートっていう図であらわしてみると。。。。。







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喫煙者が減少
  ↓
健康意識がたかまっているように思える
  ↑
however(逆説マーカー)
  ↓
「それに対応の早い国」がある
  ↑
while(対比マーカー)
  ↓
「それに対応の遅い国」もある
  ↓due to・・・・(因果マーカー)
  ↓
社会的・文化的な相違が原因


【全訳】 ①最近、多くの国で喫煙者の数は減ってきている。②この変化の背後には健康の意識の高まりがあるように思われる。③しかしながら、この傾向に素早く反応する国もある一方で、喫煙の危険に対して反応するのが遅い国もある。④これは社会的、文化的な相違によるかもしれない。


どうでしたか?『対比・逆接マーカー』を使いこなせると英文の読み方は変わってくると思います。

いまやっている『論理マーカー』に着目して読んでいく練習は、現代文や小論文にも使える考え方なので、しっかり身につけてくださいね!
次回は『一般論⇒逆接⇒主張』のパターンを説明します!

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英単語覚える前に未知語類推の訓練をする? [英語長文 パラグラフリーディング]

前回、『パラグラフリーディング』の説明で、『評論文で用いられる論理展開は『抽象⇒具体』、『対比・逆説』、『因果関係』の主に3つのパターンがある』ということを説明しましたよね。

そのような論理展開パターンの考え方を応用して未知語を類推することができます!

その1 『抽象⇒具体』を利用した未知語類推

英語の世界では、『まず抽象的・一般的なことを述べて、その後で具体的な事柄をサポートする』という『抽象⇒具体』の論理展開がよく用いられるんでしたよね。

この論理展開では「抽象部分」を『具体的』に言い換えたわけだから、『抽象部分』と『具体部分』の関係は大きく言えば『イコール関係』と言えるよね。

そのことを未知語類推に応用すると・・・・・・・





『抽象部分が未知』の場合には『内容的に同じである具体例から逆算的に類推する』ことができるし、『具体部分が未知』の場合なら『先に述べられた抽象的な内容の具体例』と考えることで類推につながることがあるよね。

例えば、「現代では森林が大変なスピードで〇〇されている」という内容の文で「〇〇」がわからない場合、その後に「たとえば、ボルネオでは焼畑農業により毎年2万ヘクタールの森林が消えてなくなり・・・・」といった具体的な記述があれば、「〇〇」の意味は「破壊」や「伐採」であるとわかるよね。

こういったことがさらに難解な英文でも行えるように日頃から類推トレーニングをするといいと思います。

このような類推を積極的に行うことも『パラグラフリーディング』なんです。


次に『対比・逆説』を利用した未知語類推方法です。




その2「対比・逆説」を利用した未知語類推

「対比・逆説」の論理展開では、2つの対照的な事柄を述べ、比較しながら論を進めていくことになります。

その際、2つの事柄が対照的な内容であることを利用して未知語の類推ができることがあります。

例えば、「アメリカでは女性の地位は高い。一方日本では女性の地位はまだまだ〇〇」なら、「〇〇」には「アメリカの女性と日本の女性を対照的に述べているのだから『高い』の逆の『低い』が入るだろう」と類推できるよね。

また「ほんの20年前までは世界中に莫大な面積の森林が存在していたが、現代では森林は大変なスピードで〇〇されている」と過去と現代とが対照的に論じられたこの文では、「〇〇には『森林の存在』と逆の意味になる『破壊』とか『伐採』が入るだろうな」とわかるよね。

「対比・逆説」の論理展開では、意味的な逆転を起こす場合があると考えて、未知語の類推を行うことがこれから何度も出てくるから注意しよう!


最後に「因果関係」を利用した未知語類推です。




その3『因果関係』を利用した未知語類推

この『因果関係』の論理展開による類推はわかりやすいよね。みんなも日常生活の中で「〇〇が起こった結果として△△になるそうだな」とか「結局△△になったのならその原因はおそらく〇〇だろうな」とか考えているはずです。

つまり、これまでの体験や得た知識を用いて、『原因から結果』を、また『結果から原因』を類推しているよね。

それを英文でも同じように用いれば、英文中の未知語の類推ができるわけです。

例えば、「森林破壊が原因で〇〇が進行している」で「〇〇」がわからなくても、「森林破壊が原因で起こる結果なんだから・・・・」と常識を働かせて、「〇〇」には「地球温暖化」や「砂漠化」が入るのでは、と考えたり、逆に「森林の〇〇が原因で地球温暖化が進行している」という「〇〇」には「破壊」や「伐採」が入ると類推できると思います。


なお、このような未知語類推を行う場合には、『プラスイメージ・マイナスイメージ』といった考え方を用いるとすっきりわかる場合がよくあります。

「この単語の細かな意味はわからないけど文脈からプラスイメージになりそうだ」とかいった考え方です。

また、細かすぎることを気にせず文脈を速読して読み取っていく場合にこの「プラスイメージ・マイナスイメージ」で大枠を考えて、「筆者はこのテーマに対してとりあえずプラスイメージを抱いているな」とか「ここでは前の内容から逆転しマイナスイメージになっているな」といったようにイメージしていくことはかなり有効です。

では、上記の3つの論理展開を「プラスイメージ・マイナスイメージ」の観点で整理すると、『抽象⇒具体』では『抽象(プラス)⇒具体(プラス)』や『抽象(マイナス)⇒具体(マイナス)』になるし、『対比・逆説』ではプラス・マイナスのイメージは逆転することが多いだろうし、「因果関係」もプラスの原因からはプラスの結果が予想され、マイナスの原因からはマイナスの結果が予想されることになるよね。

後日、『プラスイメージ・マイナスイメージ』を用いた未知語類推の方法を、さらに詳しく「論理マーカー」とからませて説明するからお楽しみに!!

ここでは、とりあえず上の3つの論理展開パターンからある程度未知語を類推可能だということを実感してくれればいいです。







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先ほどは論理展開パターンを用いた未知語類推の方法だったけど、今度はandやorで並列されらケースをイメージしてみましょう!

たとえば、A and BやA or Bというパターンです。

このように語句が並列されている場合、『AとBに同種の内容」が並べられている場合がよくあります。これを『同種並列』と呼びます。

たとえば、「愛と勇気とバナナ」って日本語で考えても変ですよね?明らかに「バナナ」が異質な感じがするよね。

しかも、長文には必ずある特定の文脈があります。

その文脈の中で語句が並列されているのだから必然的にその並列された語句は、意味的に同質、同種類のものが並ぶ可能性が高いわけですよね

だから、「愛と勇気とバナナ」という並びは相当へんてこな話をしていない限りありえないと判断できるよね。

もう一歩進めて考えてみると、並列された語句をすべて知らなくても大丈夫とも言える。

たとえば、「人間には絶対に必要なものがある。それは愛と勇気と〇〇だ」といった文脈の場合、「〇〇」という箇所の単語を知らなくても、だいたい言わんとしていることがわかるでしょう。

こんなふうに、知らない箇所は読み飛ばしても、「どうせ同種のものが並んでいるのだから」と考えて無視してもよい場合も出てくるし、逆にもし「〇〇」の意味を類推しろと言われたら、「人間に絶対必要なもので、愛や勇気と同種のものが・・・・」と考えることで、全く見当はずれな類推をすることもなくなりますよね。

このように『パラグラフリーディング』は未知の語句を類推する際にも用いられるんだね。今後は英文を読む際にはできるだけ辞書を引かないで、未知語の類推を積極的に行いましょう!

辞書を引いてしっかりと単語の意味や用例を確認するのは、未知語の類推が終わってからにすることが重要だね。
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入試英語の英文はすらすら全訳できるものではない? [英語長文 パラグラフリーディング]

前の記事で、評論文の性質と英語におけるパラグラフの重要性がわかってもらえたでしょうか?

これからは漫然と英文を一行一行訳していくのではなく、パラグラフごとに立ち止まって、筆者のイイタイコトを大きく理解していく意識を持つことが重要です。でもこんな質問をしてくる人もいる。

『結局全ての英文を訳せるから筆者のイイタイコトがわかるんじゃないの?』

それは「ちょっと待った!」だね。そりゃあ英文を読んですらすら全訳が頭に浮かぶ人=英語を日本語のように読める人がいれば、もちろんどこの大学でも受かるよね。

ところが、みんなの読む英文、特に難関大が出題する英文は、質も量も超一級品のものなんだ。詠んですらすら正確な全訳がいえるようなしろものではない。

では、どうすれば難解な英文でも筆者の最終的な主張やパラグラフごとの筆者のイイタイコトが読み取れるようになるのだろうか。それは、今回説明する『評論文頻出の論理展開パターンを理解する』ことです!

評論文において、筆者はなんらかのテーマについて、自らの主張を行うわけだけれど、ただ漫然と自分の主張を行うわけではない。

受験問題に出題される評論文はプロの書いた文章です。そのプロの書いた英文の最大の特徴は、『論理展開がしっかりしている説得力のある文章』だということです。

たとえば、その英文全体のテーマについて筆者が最終的に主張したいことを、なんらかの具体的なデータを挙げてサポートしたり、対比を使って主張点を明確にしたり、また比喩や言い換えを効率的に用いたり、表現自体も「子供の幼児な作文」ではなく『知識のある大人の鑑賞に堪える高尚な英文』に仕上げていきます。

実は、この評論文におけるしっかりした『論理展開』に目をつけて、それを読解に応用するのが『パラグラフリーディング』です。評論文は『論理的な文章』で書かれていることが前提となっていることがわかりましたよね。

実は、人間の用いる論理展開というのはそれほど多様性はなく、パターンが決まっているのを知っていますか。

つまり、評論文を読むために、まず『人間の用いる論理展開のパターン』を整理して、頭に入れておけば、それを利用して英文全体のテーマに関する筆者の最終的な主張やパラグラフごとの筆者のイイタイことが素早く読み取れたり、未知の語句を類推できたり、問題が解けたりするわけです。

では、評論文に出現する論理展開パターンとはどのようなものがあるでしょう?

その3つの論理展開パターンを説明しましょう!





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その1 『抽象⇒具体』の論理展開

英文の論理展開の基本は『まず抽象的・一般的なことを述べ、その後で具体的な説明をする」ということです。。

例えば、「現代では森林が大変なスピードで破壊されている」といったことを述べた場合それだけで終わるのではなくその後に「たとえばボルネオでは焼畑農業により毎年2万ヘクタールの森林が破壊され・・・・」といった具体的な記述を行うことがよくあります。

このように具体的な事柄を述べることによって、筆者の最終的な主張やパラグラフごとの筆者のイイタイコトが読者にわかりやすく伝わるし説得力も増すことになるよね。

今後このような論理展開を『抽象⇒具体』と呼ぶことにしましょう。

『抽象⇒具体』の論理展開例

森林破壊のスピードが速い(抽象)
        ↓
ボルネオでは毎年2万ヘクタールの森林が破壊(具体)


その2 『対比・逆説』の論理展開

評論文はあるテーマについて筆者が自分の主張を行う文章だと説明したけれど、何かある事柄を読者に伝える場合、その事柄と対照的な事柄を述べることによって理解しやすくなるし、説得力も増す場合があります。

例えば「女性の社会進出」について議論する際に、「アメリカでは女性の地位は高い。一方日本では女性の地位はまだまだ低い」という2つの対照的な事柄をのべ、比較しながら論を進める場合もあるし、先ほどの「現代では森林は大変なスピードで破壊されている」と過去と現代とでは全く逆の状況だと述べることで、今の状況を鮮明に浮かび上がらせたりする場合があります。

今後このような論理展開を『対比・逆説』とよぶことにしましょう。

『対比・逆説』の論理展開例
アメリカでは女性の地位は高い⇔日本では女性の地位はまだ低い



その3『因果関係』の論理展開

この世の中は「因果関係」つまり「原因」と「結果」の関係で成り立っているよね。何かある事柄が起こればそれが原因となって新たな結果が起こり、またその結果が新たな原因となり次の事柄が起こっていくのが世の常だ。実は、評論文のような論理的な世界では、この因果関係が特に重視され、頻出することになります。

例えば、「現代では森林が大変なスピードで破壊されている」といったことを述べるとどうなるだろう。「それが原因で待機中のCO2が増え、さらにそれが原因で地球の温暖化につながっていく」といった具合に、その次に次々と起こる結果を述べていく展開になることがよくあるはずです。

今後このような『原因⇒結果』の論理展開を『因果関係』と呼びことにしましょう。

『因果関係』の論理展開例
現代は森林破壊のスピードが速い(原因)
      ↓
大気中のCO2が増える(結果=新たな原因)
      ↓
地球の温暖化(結果)

以上、この3つの論理展開パターンが評論文では特によく出てくるということと、評論文を読む際に『論理展開を意識して大きな流れを読み取る』ことが非常に重要であることを頭に入れておいてほしいです。

なお、『抽象⇒具体』、『対比・逆説』、『因果関係』の3つの論理展開は、文同士で構成されている場合もあれば、パラグラフ内部で構成されている場合もあれば、パラグラフ同士で構成されていることもあるから気をつけましょう!!
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ほとんどの英語長文の参考書は読み方について言及してない? [英語長文 パラグラフリーディング]

今回は、英語長文の読み方に関して説明したいと思います。

みなさんの中には、「かなり単語は覚えたし、文法もそこそこわかってきた。でもなかなか長文を早く読めるようにならない・・・・」

「一文一文の構造や意味はある程度わかるんだけど、長い英文を読んだ後になると結局どんな内容なのかわからなくなる・・・・」

「問題を解くときはカンに頼ってなんとなくやっているだけ。こんな調子で問題をたくさん解いても意味ないんじゃないかなぁ・・・・」


こういった悩みをもつ受験生はたくさんいると思います。
そんな悩みを持つ受験生に対して、ある先生は「英文を速くよみたいんだって?それじゃあとにかく英文を読んで読んで読みまくりなさい。速読はまずなれることだ」だと言い、それを真に受けた真面目な受験生は日々とにかく数多く読むという物量作戦で失敗しています。

またある受験生は「速読=早く全訳を作成すること」と勘違いし、とにかく速く構文を取るトレーニングを積み、またある受験生は英文にスラッシュを打ち込むことが速読のすべてだと勘違いし、ひたすらスラッシュの打ち込みトレーニングを行っています。

こういった受験生はたくさんいるので、『論理的な速読の方法論をわかりやすく提示してあげたい』という思いがあったので説明していきたいと思います。

そこで、今回紹介するのが『パラグラフリーディング』です。

『パラグラフリーディング』とは、意味の大きなカタマリである『パラグラフ』に着目して英語の評論文に頻出の『論理展開パターン』を利用したり、文脈を明示する『論理マーカー』に着目して『筆者のイイタイコト』を素早く抽出したりしようというリーディング法です。

こんなことを聞くとこの段階では『なんのこっちゃ?』と思う人が大半でしょうが、『パラグラフリーディング』の考え方が身に付くと、これまで苦手だった長文速読の正しいトレーニング法を知ることができます!

また『パラグラフリーディング』の考え方は、問題を解く際にも非常に大きな武器となります。『志望大学に受かりたい』、『一点でも多く点を取りたい』と真剣に考えている受験生にとってもっとも必要な実践的な得点力についても、『パラグラフリーディング』という観点から、空所補充問題、パラフレーズ(語句言い換え)問題、内容一致問題、説明問題、要約問題という、現在長文問題で出題されている主要な問題すべてに対して正しい戦略(ストラテジー)を伝えたいと思っています。

つまり、『パラグラフリーディング』をマスターすることで、『速読力アップ』と『得点力』アップという一挙両得が約束されるのです。

『パラグラフリーディング』は巷にあふれている安易なテクニックではありません。英語の論理を正確に見抜きそれを問題解放に応用する、まさに英文読解法の王道なのです。






みなさんは、『パラグラフ』というのは何のことだか知っていますか?





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「『現代文』でいう『段落』みたいなものじゃないの? でも、あんま気にせず読んでるよ」という声が聞こえてきそうだけれど、パラグラフは、英語の長文、特に評論文を読むときには絶対に注目しなければならない、とても大切なものなんです。

評論文には必ず英文全体のテーマが存在し、そのテーマについて筆者は自分の考えを述べていくのだけれど、その際に英語の世界では、日本語以上に『パラグラフ』を強く意識して論理を展開していくんだ。

それではまず最初に、評論文におけるパラグラフの4つの原則を挙げておくから、しっかりと頭に入れておこう。


◆パラグラフの基本4原則◆
その1 パラグラフとは筆者のイイタイことのまとまりである。
その2 1つのパラグラフでは筆者のイイタイことは1つ。
その3 パラグラフが変われば筆者のイイタイことも変わる。
その4 パラグラフ同士は互いにつながりを持ち英文全体を構成する。

パラグラフにこんな特徴があるとわかったらこれからどんなトレーニングをすればいいかおのずとわかってくるよね。

そう「1つのパラグラフで筆者のイイタイことが1つ」出てくるのだから、パラグラフを1つ読むごとに立ち止まり、「このパラグラフでの筆者のイイタイコトはこうだ」と実感していくことを意識づけるといいです。

「第1パラグラフはこういう話で、第2パラグラフではこう展開したな。次の第3パラグラフではこう述べてるぞ。・・・・だから英文全体は結局こんな話をしてるんだな」

というように、パラグラフというまとまりに着目して、大きな流れをすばやくつかむトレーニングをしていくことが重要です。

「速読のトレーニング」というと「一文一文の訳のスピードを上げていくトレーニング」のことだと勘違いしている人が大勢いるはずだ。

たしかに、単語と文法と構造分析をベースに一文一文の訳を作るトレーニングは不可欠だよ。でも実際の試験場で、その部分の意味を細かく聞かれてもいないのに、「第1文は主語はこれで、ここは補語で・・・・」とか、「この不定詞は副詞用法で、副詞用法にはいろいろあったよな・・・・・」といった読み方をしていれば時間がいくらあっても足りなくなってしまいますよね。

まずます長文化に拍車がかかっている今の入試英文に対応するには『精読力』だけでなく『速読力』をみにつけることが重要になってきます。特に難関大の読解問題は、長文を速読して大きな論旨を取りながら、問題を解く際には必要に応じて精読できる受験生だけが生き残ることができるサバイバルゲームです。

ところが、これまでの英語の授業や既存の参考書・問題集では「精読力=和訳のできる力』のトレーニング方法は教えてはいても、「速読力」の正しいトレーニング方法はほとんど教えてこなかったのが実情です。

これからは、一文一文をしっかりと訳す精読のトレーニングに合わせて、パラグラフごとに筆者のイイタイコトを追って読む『パラグラフリーディング』のトレーニングを意識的に行いましょう!

これこそが、最終目的である『本物の英語力』を身につけることにつながり、ひいては志望大学突破の強力な武器になるわけです。
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