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2文をつなぐ関係詞 その2 [関係詞]

前回の記事の続編です。 複文構造を見抜けたでしょうか?では複文構造を見抜きましょう!

①(According to JT),over twenty millon Japanese adults(S) are(V) smokers(C),(25 percent of whom(S) are(V) female(C)).②(On the whole),this(S) is(V) a very high smoking rate(C),(whose counterpart(S) can be found(V) in developing nations).③(Moreover),▽(仮S)it is(V) very common(C) ▽(真S)to see Japanese teenagers (who(S) smoke(V) in public(M),Japan(S) is(V) a smoking paradise(C).

Words and Phrases
・rate 名詞 「率」
・counterpart 名詞 「相当するもの[人]」

複文になっているのは、①~③ですね。正確に複文構造を把握できましたか?

まず、①を見てみましょう。これは、次の(A)と(B)の2文を関係代名詞(非制限用法)でつないだものです。


①According to JT,over twenty millon Japanese adults are smokers,(25 percent of whom are female).                    ↑               
(A) According to JT,over twenty millon Japanese adults are smokers.
                  whom

(B) Twenty-five percent of them are female.

(B)で、25ではなくTwenty-fiveとしているのは、文頭では数字が使えないからです。数字には大文字、小文字の区別がありませんね。

(A)のsmokersと(B)のthemが重複するため、themをwhomに変えます。themは「人」で、ofの目的語になっていますから、「人」を表す『目的語』の関係代名詞を使うのです。

twenty-five percent of whomという形になるわけですが、このように、「名詞+前置詞+関係代名詞」の形になるときは、次のように3通りの書き方が可能です。


・(A) According to JT,over twenty millon Japanese adults are smokers,( whom 25 percent of are female).

・(B) According to JT,over twenty millon Japanese adults are smokers,( of whom 25 are female).

・(C) According to JT,over twenty millon Japanese adults are smokers,(25 percent of whom are female).

つまり、(A)「関係代名詞だけ」を前に出す、(B)「前置詞+関係代名詞」を前に出す、(C)「名詞+前置詞+関係代名詞」ごと前にだす、この3つのパターンです。

では、次の2文を関係代名詞を使ってつなぐと、どうなりますか?何通りのつなぎ方があるでしょうか?

①He lives in a large house.「彼は豪邸に住んでいます」
②You can see the gate of it from here.            
               ↑
         the gate of which
「あなたは、ここからその家の玄関が見えますよ」

①のa large houseと2のitが重複します。itは「人以外」の「目的語」ですから、whichに変えればよいのですね。(前回の関係詞の表見ればわかります。)

すると、the gate of whichで、「名詞+前置詞+関係代名詞」という「形」になります。3通りの書き方が可能ですね。

・whichだけを前にだせば
⇒He lives in a large house,(which you can see the gate of from here.)

・of whichを前に出せば
⇒He lives in a large house,of which you can see the gate from here).

・名詞+of whichごと前に出せば
⇒He lives in a large house,(the gate of which you can see from here).

切れ目がわかりやすいように非制限用法にしてみましたが、別に制限用法でもかまいません。

また同じ理屈で、「前置詞+関係代名詞」の形になるときは、2通りの書き方が可能になります。

次の文を見てください。

①I found a place.「私は場所を見つけた」
②I could sit down on it.「私はその場所に座ることができた」
               ↑
which

a placeとitが重複しています。itは「人以外」をさす「目的語」ですから、whichに変えると、on which(前置詞+関係代名詞)という形になります。

・whichだけを前にだせば
⇒I found a place (which I could sit down on).

・on whichごと前にだせば
⇒I found a place (on which I could sit down).


①『前置詞+関係代名詞)⇒2通りの書き方が可能
・『関係代名詞』だけを前に出す
・『前置詞+関係代名詞』ごと前に出す

②『名詞+前置詞+関係代名詞』⇒3通りの書き方が可能
・『関係代名詞』だけを前に出す
・『前置詞+関係代名詞』を前に出す
・『名詞+前置詞+関係代名詞』ごと前に出す






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では英文の②を見てください。この文も、関係代名詞(whose)が2つのSVをつないでいます。
②をもとの2文に分けてみます。

②On the whole,this is a very high smoking rate,(whose counterpart can be found in developing nations).
                            ↓
(A) On the whole,this is a very high smoking rate.

(B) Its counterpart can be found in developing nations.

   whose

(A)のa very high smoking rateと(B)のItsが重複しています。Itsは『所有格』ですから、whoseにすればいいわけです。(前回の関係詞の表で確認してくださいね!)

所有格の関係代名詞は「人」でも「人以外」でも、すべてwhoseです。また、whoseは、後ろの名詞とセットになって初めて関係代名詞として働くことができます。

hisやherなど所有格の代名詞は単独では使われず、his bookやher bagというふうに、必ず名詞といっしょに使われますね。それと同じ理屈です。

それから、②には指示語のthisが使われています。thisは原則として『前文の内容』をさすのでしたね。指示語の説明の時にやりましよね?

ここで、『が』と『の』という2つの助詞を使って、2種類の要約をつくっておきましょう。この場合は25 percent of whom以下は省略していいでしょう。助詞『が』を使うと『2000万人を超える日本の成人が喫煙者だということ』、助詞『の』を使うと『2000万人を超える日本の成人喫煙率』となりますね。

では、③です。itは仮S、不定詞以下が真Sです。▽の記号が付いていますか?

この文でも関係代名詞がSV連結詞になっています。もとの2文は次のページのとおりです。

③Moreover,▽it is very common ▽to see Japanese teenagers (who smoke in public).
                         ↑
(A) Moreover,it is very common to see Japanese teenagers.

(B) They smoke in public.

   who

(A)のJapanese teenagersと(B)のTheyが重複します。Theyは「人」で、かつ「主格」ですから、使うべき関係代名詞はwho(またはthat)になりますね。

それから、teenagerの意味にも注意しましょう。英語のteenagerは、じつは「10代」ではありません。-teenがつく年齢だけ、つまりthirteen「13歳」からnineteen「19歳」までをさすことばで、ten「10歳」、eleven「11歳」、twelve「12歳」は、teenagerには含まれません。このteenagerの意味は、京都大外国語大学の長文問題でひっかけとして使われたことがあります。

和訳のさいは、慣用的に「10代」でいいとしても、「10~12歳はteenagerじゃないんだ」ということ、そのイメージを、しっかり覚えておいてください。


和訳①JTによれば、2000万人を超える日本人の成人が喫煙者で、そのうち25パーセントは女性である。②全体的に、これはきわめて高い喫煙率で、これに匹敵する喫煙率は途上国に見られる。③さらに、公の面前で喫煙している日本人のティーンエイジャーもよく目にする。④日本は喫煙天国である。



2文をつなぐ関係詞 その1 [関係詞]

今回のテーマは、『関係詞』です。

『関係詞』とは、『SVとSVを関係させる語』という意味で、やはりSV連結詞です。


◆関係詞(関係代名詞・関係副詞・関係形容詞)はSV連結詞の大関⇒原則として形容詞節をつくる。


関係詞には「関係代名詞」「関係副詞」「関係形容詞」の3つがありますが、まずおさえておかなければならないのは、『関係詞は原則として形容詞節をつくる』ということです。これが関係詞を理解するうえで、最も重要なポイントです。もちろん、名詞節や副詞節をつくる関係詞もあります。

しかし、基本は「関係詞節」=「形容詞節」です。このおおざっぱな原則を踏まえたうえで、それにあてはまらない例外的な『形』=『機能』をおさえていけばいいのです。

接続詞がSV連結詞の‘‘横綱‘‘だとすれば、関係詞は‘‘大関‘‘です。‘‘横綱‘‘の接続詞とくらべると、無敵とは言えず、大きい制約があります。

たとえば、次の2文を見てください。

(A) I went to a bookstore. 「僕は本屋に行った」

(B) I couldn`t find the book.「その本は見つからなかった」

これらの2文をつなぐにはどうしたらいいでしょう?接続詞(FANBOYSと従属接続詞)を使えば、次のようになります。

          FANBOYSを使う
                ↓
・I went to a bookstore,but I couldn`t find the book.

・Though I went to a bookstore,I couldn`t find the book.
 ↑
従属接続詞を使う


でも、関係詞でこの2文をつなぐことはできません。関係詞を使って2文をつなぐためには、必ず次の条件が必要です。

関係詞でSVを連結するためには、『重複する文要素』が必要
・名詞要素が重複する場合⇒関係代名詞
・副詞要素が重複する場合⇒関係副詞

つまり、2文に重複する名詞があれば『関係代名詞』、重複する副詞があれば『関係副詞』を使って、つなぐことができるということです。

逆に、接続詞にはそのような制約はなく、無条件にSVをつなぐことができるのです。

次の2文をみてください。

・(A) I went to a bookstore.「僕は本屋に行った」

・(B) The store didn`t have the book. 「その店には、その本はなかった」

(A)のa bookstoreと(B)のThe storeという名詞が重複しています。この2文なら、関係詞を使ってつなぐことができますね。

では、このThe storeを関係代名詞に変化させましょう。どんな関係代名詞を使えばいいですか?そう、その名詞の『核』で決まりますね。核とは、文字通り「格好」のことです。The storeは(B)の「主語」です。「主語」に代わるのですから、もちろん「主語の格好」=「主格」になります。

同じように、「目的語」に代わるなら「目的格」、「所有格」に代わるなら「所有格」です。ネーミングの理由さえわかれば、ちっとも難しくないのです。



         主格     所有格      目的格
人      who whose whom
⇒口語ではwhoでもよいが、『前置詞+who』は不可


人以外    which whose which


何でも     that ―         that
⇒制限用法のみ。「前置詞+that」は不可



注意しなければならないのは、「何でも」のthatで、「主格」「目的格」とも「非制限用法」はありません(「非制限用法」については、次で説明します)。

また、「目的格」で「前置詞+that」とすることもできません。

では、The storeをwhich(またはthat)に変化させて、2文をつないでみましょう。


        ・I went to a bookstore.
・The store didn`t have the book.

I went to a bookstore( which didn`t have the book).



次は『制限用法と非制限用法』に関して説明します!

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関係代名詞にかぎらず英語の修飾句や修飾節はふつう、放っておくと、意味が前にかかってきます。意味を制限するのですから、『制限用法』です。


・I went to a bookstore (which didn`t have the book).
               ↑
           意味が前にかかる


もし、このような意味の制限をやめたいときは、次の文のようにコンマを打ちます。

・I went to a bookstore,(which didn`t have the book). 
                ↑
            ×前にかかれない!

こうすれば、コンマが壁になって、意味の制限をブロックしてくれるわけです。それで、『非制限用法』と呼ぶのですね。

「そして~」とか「しかし~」というふうに、継続的に訳すことになるので、非制限用法は『継続用法』とも呼ばれます。

ちょっと約束事がつづくので、イヤになってしまうかもしれませんが、必要最低限の約束ごとです。ここを乗り切れば、これまで見たことのない風景が必ず目の前に広がります。それを信じて、頑張ってください!

  
それでは、英文の複文構造を見抜く練習からはじめましょう。!


複文構造を把握して上で全文を和訳してください!
According to JT,over twenty millon Japanese adults are smokers,25 percent of whom are female.On the whole,this is a very high smoking rate,whose counterpart can be found in developing nations.Moreover,it is very common to see Japanese teenagers who smoke in public,Japan is a smoking paradise.

複文構造を把握できた人は次の記事みてくださいね!

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