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要約に盛り込む情報を取捨選択する [要約の仕方]


読む前に前回の『要約の仕方』を
復習してから見てください!


要約を作成する場合、
全体を何となく短くまとめるといったことでは
高得点は狙えないことがわかってきたよね。

しっかりとパラグラフごとの論理展開を見抜いて、
パラグラフ同士の関係を理解して、
要約に盛り込む情報を絞り込んでいくわけです。

ではここではどういう情報を要約に盛り込み、
どういう情報は盛り込む必要がないのか
を説明してみましょう。

結局受験生が悩むのは
「どの程度まで英文全体のテーマと最終的な
筆者の主張以外の情報を要約に盛り込むべきか?」という点なので、

次の「情報の取捨選択の基本的な考え方」をしっかり読んで、
確認していきましょう!


◆要約における情報の取捨選択の基本的な考え方◆

その1『具体例・言い換え・一般論・譲歩』などは
原則として要約に盛り込む必要がない!

「具体例」は、
筆者のイイタイコトを効果的に読者に
伝えるための単なる手段にすぎません。

たしかに、
「具体例・比喩・引用」などの記述は、
本文の内容を理解する上では非常に大きなヒントになります。

ですが、要約のネタとしては一番優先順位が低い。

さらに、
同じ内容の事柄を「言い換え」ている場合も、
結局のところ「同じ内容の説明」に過ぎないので、
字数制限によりますが、
要約にわざわざ盛り込むまでもない優先順位の低い情報です。

また筆者のイイタイことは通例、世間一般の人が考えている一般論に
反することが多いので、
「一般論」や「譲歩」の部分も通例要約には盛り込む必要があります。




その2『最終的な筆者の主張をささえる根拠・原因・理由』
は要約に入れる!

「英文全体のテーマと最終的な筆者の主張」
以外で情報価値の一番高いものは
「筆者のイイタイことをささえる根拠・原因・理由」です。

何か独自の意見や重要な状況を述べたら、
「なぜそう言えるのか?」という「根拠・原因・理由」
を述べるはずです。

「筆者のイイタイこととその根拠・原因・理由」は
1セットで考えて、要約には優先的に盛り込むべきです。

もちろん字数制限の都合で、
その「根拠・原因・理由」を全部書けない
場合もあります。

そういう場合は
さらに「根拠・原因・理由」の中でも
一番充当な内容をさらにまとめて要約に盛り込めばいいです。

つまり、「根拠・原因・理由」の記述中で
「具体例・言い換え」などを原則として
削除していけばよいことになります。


その3『「対比」は両方とも要約に入れることが多い!』


英文全体が2つの事柄の「対比」の関係に焦点を当てている場合は、
その「対比」の関係を要約に反映することが重要です。

また、この場合は2つの事柄の情報の質はないことが多いので、「対比」された2つの内容を両方とも要約に盛り込むことになります。


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英文全体の論理の流れを『論理チャート』でまとめる力をつけよう! [要約の仕方]

※ 
読む前に前回の『要約の仕方』を復習してから見てください!




複数のパラグラフからなる英文を要約するために、
「論理マーカー」に注目して各パラグラフの内容をまとめたら、

今度は『パラグラフ同士の関係』を検討しなければなりません


たとえば、具体例を述べたり、一般論を述べたりしているパラグラフは
要約から全面的に排除する場合も出てくるし、

それぞれのパラグラフの重要度に差がある場合は、
どのパラグラフの情報をどの程度まで答案に盛り込むかを
考えなければならないこともあります。

つまり、複数のパラグラフからなる要約問題は簡単に言うと、

パラグラフごとの筆者のイイタイことと合わせて、
パラグラフ同士の関係にを確認し、
英文全体の論理の流れまで見抜く目をもたなければいけません。

要約というのは、これまでやってきた『論理チャート』を
作成していく作業と同じだと言えます。

英文全体の論理の流れを『論理チャート』
という目で見える形でまとめることができれば、

要約という作業は終わったも同然なんです。

もちろん、本番の試験中に、
細かな論理チャートを作成する時間はなく、

本文の重要な部分に印をつけたり、

頭の中で図式的に整理することになるかもしれないけど、

それだけでもただ英文を訳して行くだけの人と比べて要約の完成度も、
答案作成までのスピードもまるで違ってきます。

だから、要約問題に本格的に取り組まなければならない人は、
日頃のトレーニングの際に、
積極的に『論理チャート』を作成する練習を積みましょう!

ただここで注意点があります。

パラグラフ同士の関係は、
パラグラフ内部の関係ほど明確な「論理マーカー」が
使われていない場合も多いです。

そのような場合でもパラグラフごとの内容を
しっかり追っていくことが基本です。

では以下にパラグラフ同士の代表的な論理関係
をシンプルに挙げておきましょう。



①【逆接の関係】

2つのパラグラフが「逆接の関係」にある場合、
前のパラグラフよりも後のパラグラフにより重要な情報が
書かれていると考えて構いません。

特に、パラグラフの冒頭にButなどの『逆接マーカー』が
使われていることが多いので気をつけよう!

その場合には後のパラグラフの内容を
優先的に要約に盛り込むことになります。



②【対比の関係】

前のパラグラフと後のパラグラフが「対比の関係」にある場合は、
筆者は両方のパラグラフの内容を同じ力点を置いて述べているので、
どちらのパラグラフの内容も情報としては重要である。

要約には対比された両方の内容を盛り込むことが多い。


③【抽象⇒具体の関係】

『抽象⇒具体』の論理展開は英文で頻出するんでしたよね。

これをパラグラフ同士の関係に置き換えると、
前のパラグラフに書かれています。

「筆者のイイタイコト」をもっとわかりやすく読者に伝えるために、
後のパラグラフが「具体例」に
なっていることがあるということです。

もちろんまれに、
まず前のパラグラフで具体例を明示してから
後のパラグラフ「筆者のイイタイコト」を述べる場合もあります。

いずれにしても『具体例のパラグラフを見つけたら、
要約の解答には盛り込む必要がないことが原則』であると理解しましょう!


④【追加・列挙の関係】

前のパラグラフの内容にさらに新しい情報を加えるために、
後のパラグラフが「追加や列挙」の内容になっている場合があります。

筆者のイイタイことを新たにパラグラフごとに
追加したり列挙している場合には
、もちろんそれぞれのパラグラフの内容を要約に盛り込むことが前提になります。

ですが、

具体例を追加したり列挙している場合には、
要約に盛り込まないことが原則です。

いずれにしても、追加や列挙される内容は
それぞれが新しい情報となるので
、その情報を全て要約に盛り込むことが原則となることに気をつけましょう!

最終的には字数制限のことも考え合わせながら
盛り込み度合いを決めていくことになります。


⑤【因果の関係】

パラグラフ同士が「因果関係」になっていることがあります。

前のパラグラフと後のパラグラフの関係は、
「原因⇒結果」のこともあれば、逆に「結果←原因」のこともあるので
読み間違えないように注意が必要です。

このような「原因や結果」をパラグラフごとに表している場合には、
「原因」と「結果」をそれぞれのパラグラフからシンプルに取り出して要約に
過不足なく盛り込むという作業に必要になるよね。


⑥【結論の関係】

文字通り筆者の結論が書かれているパラグラフです。

原則的にはそのパラグラフに書いてある最も重要な情報は、
確実に要約には盛り込むことになります。


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東大や早稲田の文化構想、国公立二次に出るんだけど苦手な人が多い要約問題 [要約の仕方]

今回は東大や早稲田などに出る要約問題の仕方について三回に分けて、解説していきます。



要約問題は東大をはじめとする国公立大学の2次試験で主にみられる問題で、英文全体やパラグラフの要点を日本語で時数制限以内にまとめる問題のことです。

最近は要約文を日本語や英語であらかじめ出題者が作っておいて、そこに空所補充問題を設定するような形式も増えてきます。

こういった要約問題は、受験生の苦手な問題のひとつですよね。

でも、トレーニングの仕方もわかっていない人が多いのが実状ですね。

もちろん英語力がなくて、そもそもの英文が読めていないなら、要約なんてできるわけがないけど、

和訳しろと言われたら、なんとかそれらしい解答はかけても、こと要約問題になるとからきしだめ、

という受験生も多いと思います。

特殊な問題に対応できないことは即不合格につながる可能性があるから怖いよね。

要約問題で出題者が意図しているところを正しく知って、自信を持って解けるようにしていきましょう!

で、ここでちょっと注意!!

「自分の受ける大学には要約問題なんかでないからやらなくても平気だ!あーよかった!」

なんて思っている人はいませんか・・・・?


要約問題が得意になるということは、結局英文全体の趣旨を速く正確に理解する能力がアップするということだから、

英文そのものの読解力が伸びることになるし、

また、要約問題という形式で直接は出題されなくても、さまざまな別形式の問題

たとえば、

テーマつけの問題やパラグラフ対応の内容一致問題など)で、

本文内容の要約ができているかを間接的にチェックする問題が出されているんだよ。

たとえ、自分の受ける大学に要約問題が出題されないとしても、要約の考え方や答案作成方法に触れておくことが重要なんです!

がんばってものにしましょうね! 


◆要約問題の解法1 英文の論理展開を、特に『論理マーカー』に注目して、パラグラフ単位でまとめる!


英文の大きな特徴は、パラグラフ単位で筆者のイイタイことが1つ述べられていることだったよね。

これまでこの性質を利用して、「パラグラフリーディング」を行ってきたわけです。

では要約する場合には『パラグラフ』に着目しないわけにはいかないよね。

つまり、要約問題は結局「パラグラフリーディング」と完全に直結する問題形式と言えるんだよね。

具体的には英文を読みながら、「英文全体のテーマと最終的な筆者の主張」を探していくのだkれど、

まずはパラグラフ単位でそれを理解していくことが基本になるね!

『パラグラフ=筆者のイイタイコト1つ』という原則に立ち返って、パラグラフという単位で内容をまとめならが、読み取っていくことが重要だ。

さらにパラグラフごとの論理展開を正確に迫っていくためには、その論理展開を明示する『論理マーカー』に着目していくと速く正確にわかるんだったよね。

ここでもう一度、論理マーカーの種類と働きをしっかり復習しておこう!!

論理マーカーをうまく利用すれば多少意味のわかりにくい表現が出てきても、なんとか内容を想像することが可能になる場合が多いんでしたよね。

論理マーカーに着目して、それを手掛かりにして、パラグラフ単位で内容を整理しながら読んでいくのが、要約をするための長文読解の基本姿勢なんです。

『論理マーカー』と要約との関係を以下にまとめておくのでもう一度確認しよう!!


◆論理マーカーと要約の関係について


①『対比・逆接マーカー』

『対比マーカー』は2つのものを同じ力点を置いて対比する場合に用いることもあって、そのような場合は、対比された2つの内容を両方とも要約に盛り込まなくてはならないということに注意しよう!

『逆接マーカー』の後には筆者のイイタイコトが来ることが多い!

よって「逆接マーカー」の後の内容を優先的に要約に盛り込むことが多いということをおさえておこう!


②『具体例マーカー』

「具体例マーカー」で示された具体例を要約に盛り込むことはまずないと考えていいです。

特に「筆者のイイタイコト→具体例」という論理展開の場合には、「筆者のイイタイコト」だけを要約に盛り込み、それに関する細かい具体例は無視することが原則です。


③『言い換えマーカー』

『言い換えマーカー』の前後はイコール関係になるので、どちらか一方の情報を要約盛り込めば十分です。

④『追加・列挙マーカー』

『追加・列挙マーカー』については注意を要します。

『筆者のイイタイコト』やある「結果」にたいする「原因」を追加したり列挙している場合には、

もちろん、それぞれを簡潔に要約に盛り込むことが前提になります。

ところが、具体例を追加したり列挙したりしている場合には、

②「具体例マーカー」で解説したように、原則として要約に盛り込む必要がないので、ケースバイケースで考えていくことが重要です。


⑤『因果マーカー』

『因果マーカー』は「因果関係」を示すが、「因果関係」を要約に盛り込む場合は、「原因」だけ書くとか「結果」だけ書くということには通例なりません。

「原因と結果」で1セットと考えて、要約に両方とも盛り込むのが原則です。


⑥『結論マーカー』

文字通り筆者の結論が書かれている部分を示すのが『結論マーカー』であって、結論は要約に盛り込むことになります。


次回はパラグラフ同士の関係を考えて、要約する方法を伝授します!
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