SSブログ

難しい英文ほどマーカーを利用して類推! [英語長文 パラグラフリーディング]

スポンサードリンク


こんにちは、

前回は『言い換えマーカー』をやりましたよね。

この『言い換えマーカー』が英文中に出てくれば、その前後の内容は『イコール関係』にあるから、文脈を予想するのに非常に役立つんでしたよね。

では今回は、『追加マーカー』について説明しますね。


ある事柄を述べた後、さらにある情報を付け加えていく場合がありますよね

その際に、「今から新しい情報を追加するぞ」ということを示すマーカーを「追加マーカー」よ呼びます。

たとえば、日本語で言うと、「さらに」とか「・・・・もまた」といった表現になり、英語ではin additionとかalsoが「追加マーカー」の代表選手になります。

では、「追加マーカー」にはどんな働きがあるのか整理してみますね。


◆追加マーカーのポイントその1◆

ある事柄に関して新しい情報を追加する!

A+追加マーカー+B

           具体例や理由を追加するケースが多い!!


評論文の世界で何かを『追加』する場合、まず考えてほしいのは「新しい情報の追加」ということです。

たとえば、「彼は頭がいい」という文に続いて、「さらに・・・・」とくれば、「あっ、今から新しい情報が来るんだな」と予想することができますよね。

この日本語の「さらに・・・・」といった新しい情報を提示するマーカーを「追加マーカー」と呼びます。

「追加マーカー」のポイントは、後に『新しい情報』が来ることです。

たとえば・・・・

「彼は数学の成績がいい」
  +さらに(追加マーカー)
「彼は数学の成績がいい」

というふうに、同じ情報を繰り返すことにはもちろんならないはずだし、こんな直接的でなくても、

「かれは数学の成績がいい」
   +さらに(追加マーカー)
「彼は数学のテストでいい点を取る」

というのも変だよね。 だって、「数学のテストでいい点を取る」というのは結局「数学の成績がいい」というのを言い換えただけだよね。

つまり、「新しい情報」になってないからおかしな感じがするんだよね。

でも、「新しい情報」ならなんでもいいってわけじゃないよね。

たとえば、

「彼は数学の成績がいい」
   +さらに(追加マーカー)
「今年の夏は以上に暑い」

でも変だろう。この文脈を成立させようと思うと、相当特殊な状況を設定しなければならないよね。

つまり、何かを追加する場合は、「ある1つの事柄に関して別の新しい情報を加えていく」というのが原則になるわけです、

その中でも特によく見られるのが「具体例の追加」と「理由の追加」です。

たとえば、先ほどの「彼は数学の成績がいい」という文を例にとって、議論をもう少し深めると・・・・


【彼はとても頭のいい男だ】
「彼は数学の成績がいい」(具体例1)
  +さらに(追加マーカー)
「彼は英語の成績がいい」(具体例2)

と、「彼はとても頭のいい男だ」という事柄に関して、その具体例を2つ並べたり、

【彼は難関大学に受かるだろう】
「彼は数学の成績がいいから」(理由1)   
    +さらに(追加マーカー)
「彼は英語の成績がいいから」(理由2)

と、「彼は難関大に受かるだろう」と判断した理由を2つ並べたりするわけです。

これで論理は通ることになりますよね。

「追加マーカー」によって追加される情報は、「ある1つの事柄に関して、新しい別の具体例や新しい別の理由を追加する場合によく用いる」ということをここできちっと押さえておきましょう!


◆追加マーカーのポイントその2◆

追加マーカーの前後でプラス・マイナスは変わらない!
     A  +  追加マーカー  +  B
  ↑                    ↑
   プラスイメージ  +          プラスイメージ

   マイナスイメージ +        マイナスイメージ

先ほど述べたように、『追加マーカー』というのはただ単に2つの情報を並べることではなく、『ある事柄に関して、新しい具体例や新しい理由を追加する場合によく用いる』ということが重要です。

このことを、これまでやってきた「プラス・マイナス」のイメージで考えて見ると、まず最初に提示された情報がマイナスイメージなら、追加される情報もマイナスイメージになることが多いと言えるよね。

たとえば、先ほどの例も・・・・

「彼は数学の成績がいい」(プラスイメージ)
   +さらに(追加マーカー)
「彼は英語の成績がいい」(プラスイメージ)

と、プラスイメージの追加になっているとわかるよね。これが・・・・・

「彼は数学の成績がいい」(プラスイメージ)
    +さらに(追加マーカー)
「彼は英語の成績が悪い」(マイナスイメージ)

では、意味がおかしくなっちゃいますよね。

このことを用いると・・・・たとえば、Aのところに難しい単語や複雑な構文があり文意がとれなくても、『追加マーカー』の後のBの文意を見て、もしBが「プラスイメージ」ならAも「プラスイメージ」、逆にBが「マイナスイメージ」ならAもおそらく「マイナスイメージ」だという見当がつけられますよね。

当然Bの方がわからなくても同じやり方で大体の類推ができることになるよね。


難しい英文を読むときはこういったマーカーを利用したおおまかな類推ができるかどうかが重要だよね。
今のうちから慣れておこう!


じゃあ、短文で練習してみましょう!






スポンサードリンク











【例題】 「追加マーカー」のMoreoverに着目して、次の英文を読んでみよう!

①when they finally leave work and retire, people face further problem.②The majority receive little or no assistance in adjusting to their new situation in the community.③Moreover,since society at present appears to have no clear picture of what place its older members should occupy, it is unable to offer them enough opportunities to have satisfying social roles after they retire.


どうでしたか?

解説しますよ!

第①文の「退職すると人は問題に直面する」という内容がこのパラグラフの筆者のイイタイことだよね。

その一つ目の具体例が第②文にあるように、「社会での新しい状況に適応するのに助けてもらえない」ということだよね。

それまでの仕事中心の人生から退職後の人生になったときにとまどいもあるが、だれも助けてはくれないといった意味だね。

このように1つのパラグラフでは「抽象⇒具体」の論理展開となっていることが多いということ思い出しておこう!

ところが次の第3文にMoreoverが見える。そう、Moreoverは「さらに」という意味の「追加マーカー」で今回のポイントです。

「追加マーカー」があると、その前の情報がプラスイメージなら、さらなるプラスイメージ、マイナスイメージなら、さらなるマイナスイメージになる場合が多いんです。

ここでは前文の第②文が「社会での新しい状況に適応するのに助けてもらえない」といったマイナスイメージが述べられていたことを思い出そう!

よってこの「追加マーカー」のMoreoverの後には「それ以外にも悪いことがあるんだな」と予想して読めばいいんだよね。

では、確認してみましょう!第③文の大意を取ると「現在の社会は退職者に満足できる社会的役割を与えてない」ということがわかり、これも退職者に対するマイナスイメージです。

ここでは「退職すると人は問題に直面する」という内容に対する、2つ目の具体例になっているわけです。

これこそが「追加マーカー」の重要ポイントなんです。


これを論理チャートでまとめますと・・・・


◆論理チャート◆

退職者が直面する問題
 新しい状況に適応するのに手助けがない(マイナスイメージ)
   ↓Moreover(追加マーカー)
今の社会は退職者に社会的役割を与えない(マイナスイメージ)

【訳】 ①やっと仕事を離れ引退しても、人々はさらなる問題に直面する。②彼らの大多数は地域社会の中で新しい状況に適応する際に、ほとんどあるいはまったく助けてもらえない。③さらに、現在の社会は年配の人々が社会の中でどのような位置を占めるべきかということについて明確なイメージを持ち合わせていないように思えるので、彼らが退職した後に、満足できる社会的役割を持つ機会を十分に与えることができないのである。


「追加マーカー」のイメージはわかってもらえたでしょうか?

追加マーカーも非常によく出てくるので、下記に一覧をまとめておきますね!


◆副詞句の追加マーカー

also(・・・もまた) as well(・・・もまた) too(・・・・もまた) besides(さらに)

furthermore(さらに) moreover(さらに) assitionally(さらに)

what is more(さらに) in addition(さらに) in addition to this(これに加えて)

注意ですが・・・・next(次には)、then(それから)、another(もう一つのもの・もう一つの・・・・)なども「追加マーカー」として働く場合があります。

◆前置詞の追加マーカー
besides(・・・に加えて) in addition to(・・・・に加えて)

on (the) top of(・・・・に加えて)


◆相関表現の追加マーカー

not only[simply/merely/just/solely]A but(also) B
(AだけでなくBもまた)
B as well as A(AだけでなくBもまた)


他にも『追加マーカー』とよく似た働きをするマーカーに『列挙マーカー』があります。

列挙というのはいわゆる『箇条書き』にあたるものです。

たとえば、「それではなぜ今日の環境はこれほど破壊されてしまったのか」といったことを述べた後、「まず最初に・・・・2つ目に・・・・最後に・・・・・」と、環境破壊の原因を順番に挙げていくといったことは日本語のレベルでもよくあるよね。

こういったときに用いるのが『列挙マーカー』なんです。

『列挙マーカー』は『追加マーカー』の一種なんだけど、通例3つ以上の情報を順に追加していく場合に用いると理解しておこう!

当然、「追加マーカー」と同じように、新しい情報はある事柄に関して、『具体例の列挙』や『理由の列挙』になっていることがよくわるということを頭に入れておきましょう!

また「プラスイメージならすべてプラスイメージの列挙」や「マイナスイメージならすべてマイナスイメージの列挙」になることが多いということも押さえておきたいです。

「列挙マーカー」にもさまざまなパターンがあります。 いかに列挙マーカーの一覧を挙げときますね!


◆列挙マーカー◆

1番目
first(第一に) firstly(第一に) in the first place(第一に) 

first of all(まず第一に) above all(まずなによりも)

to begin with(まず第一に) to start with(まず第一に)

2番目
second(第二に) secondly(第二に) in the second place(第二に)

最後 
last(最後に) last of all(最後に) finally(最後に)


まとめますと、『追加マーカー』はある1つの事柄に関して、新しい別の具体例や新しい別の理由を使用する場合に用いる論理マーカーっていうことです。

いままでいろんな論理マーカーをやってきましたよね。だいぶ前の記事で『因果表現』でやったと思いますが、次回は確認の意味でもう一度『因果マーカー」をやります!
スポンサードリンク


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:資格・学び

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました
t_ スポンサードリンク

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。