英単語覚える前に未知語類推の訓練をする? [英語長文 パラグラフリーディング]
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前回、『パラグラフリーディング』の説明で、『評論文で用いられる論理展開は『抽象⇒具体』、『対比・逆説』、『因果関係』の主に3つのパターンがある』ということを説明しましたよね。
そのような論理展開パターンの考え方を応用して未知語を類推することができます!
その1 『抽象⇒具体』を利用した未知語類推
英語の世界では、『まず抽象的・一般的なことを述べて、その後で具体的な事柄をサポートする』という『抽象⇒具体』の論理展開がよく用いられるんでしたよね。
この論理展開では「抽象部分」を『具体的』に言い換えたわけだから、『抽象部分』と『具体部分』の関係は大きく言えば『イコール関係』と言えるよね。
そのことを未知語類推に応用すると・・・・・・・
『抽象部分が未知』の場合には『内容的に同じである具体例から逆算的に類推する』ことができるし、『具体部分が未知』の場合なら『先に述べられた抽象的な内容の具体例』と考えることで類推につながることがあるよね。
例えば、「現代では森林が大変なスピードで〇〇されている」という内容の文で「〇〇」がわからない場合、その後に「たとえば、ボルネオでは焼畑農業により毎年2万ヘクタールの森林が消えてなくなり・・・・」といった具体的な記述があれば、「〇〇」の意味は「破壊」や「伐採」であるとわかるよね。
こういったことがさらに難解な英文でも行えるように日頃から類推トレーニングをするといいと思います。
このような類推を積極的に行うことも『パラグラフリーディング』なんです。
次に『対比・逆説』を利用した未知語類推方法です。
その2「対比・逆説」を利用した未知語類推
「対比・逆説」の論理展開では、2つの対照的な事柄を述べ、比較しながら論を進めていくことになります。
その際、2つの事柄が対照的な内容であることを利用して未知語の類推ができることがあります。
例えば、「アメリカでは女性の地位は高い。一方日本では女性の地位はまだまだ〇〇」なら、「〇〇」には「アメリカの女性と日本の女性を対照的に述べているのだから『高い』の逆の『低い』が入るだろう」と類推できるよね。
また「ほんの20年前までは世界中に莫大な面積の森林が存在していたが、現代では森林は大変なスピードで〇〇されている」と過去と現代とが対照的に論じられたこの文では、「〇〇には『森林の存在』と逆の意味になる『破壊』とか『伐採』が入るだろうな」とわかるよね。
「対比・逆説」の論理展開では、意味的な逆転を起こす場合があると考えて、未知語の類推を行うことがこれから何度も出てくるから注意しよう!
最後に「因果関係」を利用した未知語類推です。
その3『因果関係』を利用した未知語類推
この『因果関係』の論理展開による類推はわかりやすいよね。みんなも日常生活の中で「〇〇が起こった結果として△△になるそうだな」とか「結局△△になったのならその原因はおそらく〇〇だろうな」とか考えているはずです。
つまり、これまでの体験や得た知識を用いて、『原因から結果』を、また『結果から原因』を類推しているよね。
それを英文でも同じように用いれば、英文中の未知語の類推ができるわけです。
例えば、「森林破壊が原因で〇〇が進行している」で「〇〇」がわからなくても、「森林破壊が原因で起こる結果なんだから・・・・」と常識を働かせて、「〇〇」には「地球温暖化」や「砂漠化」が入るのでは、と考えたり、逆に「森林の〇〇が原因で地球温暖化が進行している」という「〇〇」には「破壊」や「伐採」が入ると類推できると思います。
なお、このような未知語類推を行う場合には、『プラスイメージ・マイナスイメージ』といった考え方を用いるとすっきりわかる場合がよくあります。
「この単語の細かな意味はわからないけど文脈からプラスイメージになりそうだ」とかいった考え方です。
また、細かすぎることを気にせず文脈を速読して読み取っていく場合にこの「プラスイメージ・マイナスイメージ」で大枠を考えて、「筆者はこのテーマに対してとりあえずプラスイメージを抱いているな」とか「ここでは前の内容から逆転しマイナスイメージになっているな」といったようにイメージしていくことはかなり有効です。
では、上記の3つの論理展開を「プラスイメージ・マイナスイメージ」の観点で整理すると、『抽象⇒具体』では『抽象(プラス)⇒具体(プラス)』や『抽象(マイナス)⇒具体(マイナス)』になるし、『対比・逆説』ではプラス・マイナスのイメージは逆転することが多いだろうし、「因果関係」もプラスの原因からはプラスの結果が予想され、マイナスの原因からはマイナスの結果が予想されることになるよね。
後日、『プラスイメージ・マイナスイメージ』を用いた未知語類推の方法を、さらに詳しく「論理マーカー」とからませて説明するからお楽しみに!!
ここでは、とりあえず上の3つの論理展開パターンからある程度未知語を類推可能だということを実感してくれればいいです。
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先ほどは論理展開パターンを用いた未知語類推の方法だったけど、今度はandやorで並列されらケースをイメージしてみましょう!
たとえば、A and BやA or Bというパターンです。
このように語句が並列されている場合、『AとBに同種の内容」が並べられている場合がよくあります。これを『同種並列』と呼びます。
たとえば、「愛と勇気とバナナ」って日本語で考えても変ですよね?明らかに「バナナ」が異質な感じがするよね。
しかも、長文には必ずある特定の文脈があります。
その文脈の中で語句が並列されているのだから必然的にその並列された語句は、意味的に同質、同種類のものが並ぶ可能性が高いわけですよね
だから、「愛と勇気とバナナ」という並びは相当へんてこな話をしていない限りありえないと判断できるよね。
もう一歩進めて考えてみると、並列された語句をすべて知らなくても大丈夫とも言える。
たとえば、「人間には絶対に必要なものがある。それは愛と勇気と〇〇だ」といった文脈の場合、「〇〇」という箇所の単語を知らなくても、だいたい言わんとしていることがわかるでしょう。
こんなふうに、知らない箇所は読み飛ばしても、「どうせ同種のものが並んでいるのだから」と考えて無視してもよい場合も出てくるし、逆にもし「〇〇」の意味を類推しろと言われたら、「人間に絶対必要なもので、愛や勇気と同種のものが・・・・」と考えることで、全く見当はずれな類推をすることもなくなりますよね。
このように『パラグラフリーディング』は未知の語句を類推する際にも用いられるんだね。今後は英文を読む際にはできるだけ辞書を引かないで、未知語の類推を積極的に行いましょう!
辞書を引いてしっかりと単語の意味や用例を確認するのは、未知語の類推が終わってからにすることが重要だね。
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前回、『パラグラフリーディング』の説明で、『評論文で用いられる論理展開は『抽象⇒具体』、『対比・逆説』、『因果関係』の主に3つのパターンがある』ということを説明しましたよね。
そのような論理展開パターンの考え方を応用して未知語を類推することができます!
その1 『抽象⇒具体』を利用した未知語類推
英語の世界では、『まず抽象的・一般的なことを述べて、その後で具体的な事柄をサポートする』という『抽象⇒具体』の論理展開がよく用いられるんでしたよね。
この論理展開では「抽象部分」を『具体的』に言い換えたわけだから、『抽象部分』と『具体部分』の関係は大きく言えば『イコール関係』と言えるよね。
そのことを未知語類推に応用すると・・・・・・・
『抽象部分が未知』の場合には『内容的に同じである具体例から逆算的に類推する』ことができるし、『具体部分が未知』の場合なら『先に述べられた抽象的な内容の具体例』と考えることで類推につながることがあるよね。
例えば、「現代では森林が大変なスピードで〇〇されている」という内容の文で「〇〇」がわからない場合、その後に「たとえば、ボルネオでは焼畑農業により毎年2万ヘクタールの森林が消えてなくなり・・・・」といった具体的な記述があれば、「〇〇」の意味は「破壊」や「伐採」であるとわかるよね。
こういったことがさらに難解な英文でも行えるように日頃から類推トレーニングをするといいと思います。
このような類推を積極的に行うことも『パラグラフリーディング』なんです。
次に『対比・逆説』を利用した未知語類推方法です。
その2「対比・逆説」を利用した未知語類推
「対比・逆説」の論理展開では、2つの対照的な事柄を述べ、比較しながら論を進めていくことになります。
その際、2つの事柄が対照的な内容であることを利用して未知語の類推ができることがあります。
例えば、「アメリカでは女性の地位は高い。一方日本では女性の地位はまだまだ〇〇」なら、「〇〇」には「アメリカの女性と日本の女性を対照的に述べているのだから『高い』の逆の『低い』が入るだろう」と類推できるよね。
また「ほんの20年前までは世界中に莫大な面積の森林が存在していたが、現代では森林は大変なスピードで〇〇されている」と過去と現代とが対照的に論じられたこの文では、「〇〇には『森林の存在』と逆の意味になる『破壊』とか『伐採』が入るだろうな」とわかるよね。
「対比・逆説」の論理展開では、意味的な逆転を起こす場合があると考えて、未知語の類推を行うことがこれから何度も出てくるから注意しよう!
最後に「因果関係」を利用した未知語類推です。
その3『因果関係』を利用した未知語類推
この『因果関係』の論理展開による類推はわかりやすいよね。みんなも日常生活の中で「〇〇が起こった結果として△△になるそうだな」とか「結局△△になったのならその原因はおそらく〇〇だろうな」とか考えているはずです。
つまり、これまでの体験や得た知識を用いて、『原因から結果』を、また『結果から原因』を類推しているよね。
それを英文でも同じように用いれば、英文中の未知語の類推ができるわけです。
例えば、「森林破壊が原因で〇〇が進行している」で「〇〇」がわからなくても、「森林破壊が原因で起こる結果なんだから・・・・」と常識を働かせて、「〇〇」には「地球温暖化」や「砂漠化」が入るのでは、と考えたり、逆に「森林の〇〇が原因で地球温暖化が進行している」という「〇〇」には「破壊」や「伐採」が入ると類推できると思います。
なお、このような未知語類推を行う場合には、『プラスイメージ・マイナスイメージ』といった考え方を用いるとすっきりわかる場合がよくあります。
「この単語の細かな意味はわからないけど文脈からプラスイメージになりそうだ」とかいった考え方です。
また、細かすぎることを気にせず文脈を速読して読み取っていく場合にこの「プラスイメージ・マイナスイメージ」で大枠を考えて、「筆者はこのテーマに対してとりあえずプラスイメージを抱いているな」とか「ここでは前の内容から逆転しマイナスイメージになっているな」といったようにイメージしていくことはかなり有効です。
では、上記の3つの論理展開を「プラスイメージ・マイナスイメージ」の観点で整理すると、『抽象⇒具体』では『抽象(プラス)⇒具体(プラス)』や『抽象(マイナス)⇒具体(マイナス)』になるし、『対比・逆説』ではプラス・マイナスのイメージは逆転することが多いだろうし、「因果関係」もプラスの原因からはプラスの結果が予想され、マイナスの原因からはマイナスの結果が予想されることになるよね。
後日、『プラスイメージ・マイナスイメージ』を用いた未知語類推の方法を、さらに詳しく「論理マーカー」とからませて説明するからお楽しみに!!
ここでは、とりあえず上の3つの論理展開パターンからある程度未知語を類推可能だということを実感してくれればいいです。
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先ほどは論理展開パターンを用いた未知語類推の方法だったけど、今度はandやorで並列されらケースをイメージしてみましょう!
たとえば、A and BやA or Bというパターンです。
このように語句が並列されている場合、『AとBに同種の内容」が並べられている場合がよくあります。これを『同種並列』と呼びます。
たとえば、「愛と勇気とバナナ」って日本語で考えても変ですよね?明らかに「バナナ」が異質な感じがするよね。
しかも、長文には必ずある特定の文脈があります。
その文脈の中で語句が並列されているのだから必然的にその並列された語句は、意味的に同質、同種類のものが並ぶ可能性が高いわけですよね
だから、「愛と勇気とバナナ」という並びは相当へんてこな話をしていない限りありえないと判断できるよね。
もう一歩進めて考えてみると、並列された語句をすべて知らなくても大丈夫とも言える。
たとえば、「人間には絶対に必要なものがある。それは愛と勇気と〇〇だ」といった文脈の場合、「〇〇」という箇所の単語を知らなくても、だいたい言わんとしていることがわかるでしょう。
こんなふうに、知らない箇所は読み飛ばしても、「どうせ同種のものが並んでいるのだから」と考えて無視してもよい場合も出てくるし、逆にもし「〇〇」の意味を類推しろと言われたら、「人間に絶対必要なもので、愛や勇気と同種のものが・・・・」と考えることで、全く見当はずれな類推をすることもなくなりますよね。
このように『パラグラフリーディング』は未知の語句を類推する際にも用いられるんだね。今後は英文を読む際にはできるだけ辞書を引かないで、未知語の類推を積極的に行いましょう!
辞書を引いてしっかりと単語の意味や用例を確認するのは、未知語の類推が終わってからにすることが重要だね。
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