出題者が選択肢の〇×をどう作っているのか? [内容一致問題]
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みなさん、こんにちは
前回やったこと覚えてますか?
前回は『サーチング&マーキング』について解説しましたよね。
問題を解く際にマーキングしておけば、解説を読んだり、授業を聞いたりしたときに、「自分のサーチングした対応文が合っているか間違っているのか」がはっきりとわかるし、
特に練習段階では少し時間がかかってもいいから、この『サーチングとマーキング』をきっちりやってから『リーズニング』をして、選択肢の〇×を決めるっていうことを話したと思います。
今回はその『リーズニング』のパターンについて解説します!
内容一致問題を解く際に、日本文内容一致問題の場合に限り選択肢の先読みをして、『パラグラフリーディング』で速読を行い、選択肢を見て本文を『サーチング』して、対応文に『マーキング』をすることを前回解説したんでしたよね。
まず、『リーズニング』というのは選択肢と対応文を照らし合わせて、内容が一致するかどうか決める作業のことを言うんだけど、
みんなは「そんなの、選択肢と対応文が訳せるかどうかで決まるわけだから、ケースバイケースで考えるしかないよね・・・・練習方法なんてないんじゃない・・・?」と思うかもしれないよね。
ところが、そうじゃないんです。
この『リーズニング』にもやはり正しい考え方や、知っていれば役に立つ方法というのがあって、そういったリーズニングパターンに精通していれば、
たとえば、単に選択肢と対応文を訳すだけで解く人よりも「速く正確に」内容一致問題が解けることになるんだよね。
しかも選択肢は出題者が人為的に作ったものであるということを忘れてはならないんだよね。
出題者は簡単に正解に到達できないようにあの手この手を使ってくるんだけど、実はこの「あの手この手」というのが狙い目なんだよね。
実は出題者が問題を難しくするパターンはある程度決まっているんです。
だから、いろんな内容一致問題を分析してみると、「これもいつものパターンだな、これも例のひっかけだ!」とかいうのがいっぱいでてくるわけです!
そういうパターンが決まっているなら、それを前もって学習してやろうということになるよね。
それが『リーズニングパターン』ということになります。
では早速『リーズニングパターン』をひとまず解説しますね!
◆出題者が選択肢の〇×をどう作っているか?◆
これから「リーズニングパターン」に従って、選択肢に〇をつけたり×をつけたりすることになるけど、「どういう場合が〇でどういう場合が×か」ということをまず知っておかねば話にならないよね。
それを検証してみようというわけです。その時重要なのは次の質問です!
『出題者はどうやって内容一致問題を作成するのだろうか?』
この解答がわかればそれを逆手にとることで、リーズニングも正確になりますよね。
では出題者からの視点で順を追ってお話します。
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■作成手順1 本文のどの部分を対応文にするかを決める
まずは出題箇所を決めなくてはなりません。
その時に本文から適当に対応文を取り出すわけがないよね。出題者が受験生の力を試してみたい部分と言えば、
「内容面で重要な個所や読解しにくい箇所」・「語句・構文など形式面・知識面で重要な個所」の2つが一般的に対応文として取り上げられやすいことはなっとくできるよね。
前者のトレーニングとしては「内容面の正しいアプローチ法」
すなわち、「パラグラフリーディング」が有効です。
後者のトレーニングとしては「知識面の学習」
すなわち、語彙・文法・語法を中心にじっくりと英語力をつけていくことです。
ただ、内容一致問題では特によく出題される知識というものがあります。
それについては後日必ず説明しますからね!
■作成手順2 〇の選択肢を作成する
さて出題すべき対応文は決まりましたね。
それではまず〇の選択肢の作成方法を検証してみましょう!
選択肢が本文に一致するということは、もちろん選択肢に書いてあることが本文にもあるということになりますすが・・・・・
大学入試の問題で、正解の選択肢と本文の対応文が一字一句まったく同じということはありません!
だって、それだと簡単すぎるからです。
だから、出題者は正解の選択肢を作る際に、あの手この手で言い換えてきます。
語句などを言い換えておけば、本文の対応文を探すことも難しくなって、〇×の判定も厳しくなるわけです。
結局、『内容一致問題で正解になる選択肢とは、本文の対応文を言い換えたもので、両者は同意表現となる」といえるわけです。
つまり、日頃から語彙・イディオム・構文レベルの言い換えを意識して学習しておくことが非常に重要なんです。
■作成手順3 ×の選択肢を作成する
次に×の選択肢の作成方法を検証してみましょう!
実は×の作成方法は3つあります。
まずこの3つの×の選択肢パターンをしっかり区別して、選択肢の判定をすることが重要です。
【×の選択肢パターンその1 対応文の逆転】
これが一番ありきたりな×だね。
みんなも、ある対応文に対する×の選択肢を作れといわれたら、その逆の意味の選択肢をまず作るのではないかと思います。
たとえば。。。。
「森林破壊は1960年代から急速に進んでいる」という本文に対し「森林破壊は1960年から急速に進んでいないあ」という選択肢を作れば明らかに×とわかるよね。
対応文:「森林破壊は1960年代から急速に進んでいる」
↑
対応文の逆転
↓
選択肢:「森林破壊は1960年代から急速に進んでいない」
【×の選択肢パターンその2 対応文の一部すり替え】
今度はひっかけ問題とも言うべき一部すり替えの×パターンです。
たとえば・・・・
「森林破壊は1960年代前半から急速に進んでいる」という先ほどの本文にたいして、
「森林破壊は1960年代後半から急速に進んでいる」としたらどうなるでしょう?
「前半」が「後半」にすり替わっているのだからやはり×になるよね。
一部すり替えはおおざっぱに選択肢を見ているだけでは絶対に×だとはわからないんだよね。
選択肢と対応文をしっかり見比べて「すり替え部分はないか」と意識的にチェックしよう!
対応文:「森林破壊は1960年代前半から急速に進んでいる」
↑
対応文の一部すり替え
↓
選択肢:「森林破壊は1960年代後半から急速に進んでいる」
【×の選択肢パターン3 本文記述なし】
それでは「森林破壊は今後さらに深刻な問題になっていくだろう」といった選択肢はどうなるだろう?
ぱっと読んだだけだと、常識的にありそうなことだけど。。。。
これも×になるときがあります。
たとえ、この選択肢が常識的には〇になろうとも、本文にこれから先にどうなるかが一切書かれていなければ、この選択肢は×ということになるよね。
これが「本文記述なし」という×のパターンです。
選択肢:「森林破壊は今後さらに深刻になる」
↓
対応文なし
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みなさん、こんにちは
前回やったこと覚えてますか?
前回は『サーチング&マーキング』について解説しましたよね。
問題を解く際にマーキングしておけば、解説を読んだり、授業を聞いたりしたときに、「自分のサーチングした対応文が合っているか間違っているのか」がはっきりとわかるし、
特に練習段階では少し時間がかかってもいいから、この『サーチングとマーキング』をきっちりやってから『リーズニング』をして、選択肢の〇×を決めるっていうことを話したと思います。
今回はその『リーズニング』のパターンについて解説します!
内容一致問題を解く際に、日本文内容一致問題の場合に限り選択肢の先読みをして、『パラグラフリーディング』で速読を行い、選択肢を見て本文を『サーチング』して、対応文に『マーキング』をすることを前回解説したんでしたよね。
まず、『リーズニング』というのは選択肢と対応文を照らし合わせて、内容が一致するかどうか決める作業のことを言うんだけど、
みんなは「そんなの、選択肢と対応文が訳せるかどうかで決まるわけだから、ケースバイケースで考えるしかないよね・・・・練習方法なんてないんじゃない・・・?」と思うかもしれないよね。
ところが、そうじゃないんです。
この『リーズニング』にもやはり正しい考え方や、知っていれば役に立つ方法というのがあって、そういったリーズニングパターンに精通していれば、
たとえば、単に選択肢と対応文を訳すだけで解く人よりも「速く正確に」内容一致問題が解けることになるんだよね。
しかも選択肢は出題者が人為的に作ったものであるということを忘れてはならないんだよね。
出題者は簡単に正解に到達できないようにあの手この手を使ってくるんだけど、実はこの「あの手この手」というのが狙い目なんだよね。
実は出題者が問題を難しくするパターンはある程度決まっているんです。
だから、いろんな内容一致問題を分析してみると、「これもいつものパターンだな、これも例のひっかけだ!」とかいうのがいっぱいでてくるわけです!
そういうパターンが決まっているなら、それを前もって学習してやろうということになるよね。
それが『リーズニングパターン』ということになります。
では早速『リーズニングパターン』をひとまず解説しますね!
◆出題者が選択肢の〇×をどう作っているか?◆
これから「リーズニングパターン」に従って、選択肢に〇をつけたり×をつけたりすることになるけど、「どういう場合が〇でどういう場合が×か」ということをまず知っておかねば話にならないよね。
それを検証してみようというわけです。その時重要なのは次の質問です!
『出題者はどうやって内容一致問題を作成するのだろうか?』
この解答がわかればそれを逆手にとることで、リーズニングも正確になりますよね。
では出題者からの視点で順を追ってお話します。
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■作成手順1 本文のどの部分を対応文にするかを決める
まずは出題箇所を決めなくてはなりません。
その時に本文から適当に対応文を取り出すわけがないよね。出題者が受験生の力を試してみたい部分と言えば、
「内容面で重要な個所や読解しにくい箇所」・「語句・構文など形式面・知識面で重要な個所」の2つが一般的に対応文として取り上げられやすいことはなっとくできるよね。
前者のトレーニングとしては「内容面の正しいアプローチ法」
すなわち、「パラグラフリーディング」が有効です。
後者のトレーニングとしては「知識面の学習」
すなわち、語彙・文法・語法を中心にじっくりと英語力をつけていくことです。
ただ、内容一致問題では特によく出題される知識というものがあります。
それについては後日必ず説明しますからね!
■作成手順2 〇の選択肢を作成する
さて出題すべき対応文は決まりましたね。
それではまず〇の選択肢の作成方法を検証してみましょう!
選択肢が本文に一致するということは、もちろん選択肢に書いてあることが本文にもあるということになりますすが・・・・・
大学入試の問題で、正解の選択肢と本文の対応文が一字一句まったく同じということはありません!
だって、それだと簡単すぎるからです。
だから、出題者は正解の選択肢を作る際に、あの手この手で言い換えてきます。
語句などを言い換えておけば、本文の対応文を探すことも難しくなって、〇×の判定も厳しくなるわけです。
結局、『内容一致問題で正解になる選択肢とは、本文の対応文を言い換えたもので、両者は同意表現となる」といえるわけです。
つまり、日頃から語彙・イディオム・構文レベルの言い換えを意識して学習しておくことが非常に重要なんです。
■作成手順3 ×の選択肢を作成する
次に×の選択肢の作成方法を検証してみましょう!
実は×の作成方法は3つあります。
まずこの3つの×の選択肢パターンをしっかり区別して、選択肢の判定をすることが重要です。
【×の選択肢パターンその1 対応文の逆転】
これが一番ありきたりな×だね。
みんなも、ある対応文に対する×の選択肢を作れといわれたら、その逆の意味の選択肢をまず作るのではないかと思います。
たとえば。。。。
「森林破壊は1960年代から急速に進んでいる」という本文に対し「森林破壊は1960年から急速に進んでいないあ」という選択肢を作れば明らかに×とわかるよね。
対応文:「森林破壊は1960年代から急速に進んでいる」
↑
対応文の逆転
↓
選択肢:「森林破壊は1960年代から急速に進んでいない」
【×の選択肢パターンその2 対応文の一部すり替え】
今度はひっかけ問題とも言うべき一部すり替えの×パターンです。
たとえば・・・・
「森林破壊は1960年代前半から急速に進んでいる」という先ほどの本文にたいして、
「森林破壊は1960年代後半から急速に進んでいる」としたらどうなるでしょう?
「前半」が「後半」にすり替わっているのだからやはり×になるよね。
一部すり替えはおおざっぱに選択肢を見ているだけでは絶対に×だとはわからないんだよね。
選択肢と対応文をしっかり見比べて「すり替え部分はないか」と意識的にチェックしよう!
対応文:「森林破壊は1960年代前半から急速に進んでいる」
↑
対応文の一部すり替え
↓
選択肢:「森林破壊は1960年代後半から急速に進んでいる」
【×の選択肢パターン3 本文記述なし】
それでは「森林破壊は今後さらに深刻な問題になっていくだろう」といった選択肢はどうなるだろう?
ぱっと読んだだけだと、常識的にありそうなことだけど。。。。
これも×になるときがあります。
たとえ、この選択肢が常識的には〇になろうとも、本文にこれから先にどうなるかが一切書かれていなければ、この選択肢は×ということになるよね。
これが「本文記述なし」という×のパターンです。
選択肢:「森林破壊は今後さらに深刻になる」
↓
対応文なし
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