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複文構造を見抜こう! [英語長文]

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では、「習うより慣れろ」で、実際の英文で、複文構造を見抜く練習をしましょう。
ゆっくりでかまいません。時間を気にせず、取り組んでみてください。



名詞節には[  ]、形容詞節には< >、副詞節には(  )の記号をつけなさい。


①It is a universal phenomenon that men`s work is more important than women`s work.② According to Margaret Mead,whatever men do,people in primitive societies value men`s work more highly than women`s work.③ She says that this is true of developed societies. 4In fact,the United states has never had a female President.⑤ Likewise,Japan has never had a female Prime Minister.

(訳) ①女性の仕事よりも男性の仕事のほうが重要であるというのは、普遍的な現象である。②マーガレット・ミードによれば、男性が何をしようと、未開社会の人々は、男性の仕事を女性の仕事よりも高く評価する。③彼女は、このことは先進社会にもあてはまると言う。④実際、アメリカ合衆国は、一度も女性の大統領をもったことがない。⑤同様に、日本も一度も女性の首相をもったことがない。


Word and Phrases
・universal 形容詞「普遍的な」 ・phenomenon 名詞「現象」 【複数形】phenomena
・primitive  形容詞「原始的な・未開の」 ・be true of~ 「~にあてはまる」
・likewise 副詞「同様に・さらに」 ・Prime Minister 「首相・総理大臣」


どうでしたか?次のように、入れ子構造を見抜くことができましたか?1文がどんなに長くても、恐れることはありません。結局はマトリョーシカ人形のように、入れ子になった従属節が連なっているだけです。



①×(仮S)It is(V) a universal phenomenon(C) ×(真S)→[that men`s work(S) is(V) more important(C) than women`s work(M)].② According to Margaret Mead(M),<whatever men(S) do(V)>,people in primitive societies(S) value(V) men`s work(O) more highly than women`s work(M).③ She(S) says(V) [(O)→that this(S) is(V) true(C) of developed societies(M). ④In fact(M),the United states(S) has never had(V) a female President(O).⑤ Likewise(M),Japan(S) has never had(V) a female Prime Minister(O).




①は、It~thatの『仮S・真S』です。××の記号を付けておきましょう。××は『相関語』の目印としてつける記号です。

① ×It is a universal phenomenon ×[that men`s work is more important than women`s work].
                               ↑
[That men`s work is more important than women`s work] is a universal phenomenon.


本当は、したの文のように、that節がSとして文頭にあったのですが、長すぎるため、身代わりにitを置き、that節を後ろに回したわけです。
※というのが、学校文法のお決まりの説明ですが、実際は、このように、あえて長い主語を文頭に置く書き方を好む英語ネイティブも多くいます。

②のSV連結詞はwhateverです。これは、正式には『複合関係代名詞』と呼ばれるSV連結詞です。

複合関係詞の根本原理について後日説明します。今は、SVにwhateverという「何か」がついている、という『機能』=『働き』=『形』に目を向けてください。「複合関係詞がどうのこうの」という解説は、それからでいいのです。

③のthat節は、名詞のカタマリで、saysの目的語になっています。①のthat節と同じ名詞節なのですが、①のthat節は主語になり、③のthat節は目的語になっている、というちがいに気づきましょう。

実は、この③のthatを省略して、次のように書くことができます。

③She says this is true of developed societies.
       ↑
   thatが省略されている

・目的語節をつくるthatは省略できる

①のthatは目的語節をつくっているわけではないので、もちろん、省略できませんね。

本来、SVとSVは、SV連結詞がなければつなぐことはできません。ですから、目的語節をつくるthatが省略されると、「SV連結詞がないのに、1文にVが2つある」という、あってはならない「形」になることになります。

③She says this is true of developed societies.
  ↓    ↓
『SV連結詞』がないのに、Vが2つ!

省略できる接続詞は「目的語節をつくるthat」だけですから、それさえ知っておけば、何もこわくありません。

ちなみに、マーガレット・ミードは、「文化人類学の母」と呼ばれる人で、フェミニズム(のちのジェンダー論)を生んだ人としても有名です。『ジェンダー論』について後日説明しますね!

1970年代に亡くなっているのに、saysと現在形になっていますが、これは評論ではよくある書き方です。「本のなかでは生きている」と考えるのですね。



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・指示語のthisとthat=『前文の内容』

それから、指示語thisに注目してください。英語の指示語は、原則して「さすもの」が決まっています。日本語のように、訳してから「えーっと」と考えなければならないものではなく、『形』=『機能』から読んでいくことができるのです。

原則として、thisは『前文の内容』をさしています。例外は、thisの直後にコロン(:)やダッシュ―が続いた場合で、この場合は『直後の文の内容』をさしています。


・this →前文の内容をさす
・this: (コロンが続く場合) →直後の文の内容をさす
・this―(ダッシュが続く場合)→直後の文の内容をさす

客観問題であれ記述問題であれ、thisの内容を問うのは、下線部説明問題の定番中の定番です。ですから、thisを見たら必ず立ち止まり、『が』と『の』という2種類の助詞を使って、その内容を2通りでまとめます。

ふつうは「が」を使って、「~が・・・・・・こと」でまとめます。もっと短くまとめたい場合は、助詞「の」を使って、「~の・・・・」の体言止めでまとめます。この場合であれば、たとえば、次のようになるでしょう。


・女性の仕事よりも男性の仕事のほうが高く評価されるということ (「が」のまとめ)

・女性の仕事に対する男性の仕事の優位性 (「の」のまとめ)


やり方がわかっていても、いざ自分で書くとなると、なかなかうまくいかないものでしょう?このthisのまとめは、早く始めれば始めるほど、うまくなるものです。ただただ、練習あるのみです。

ちなみに、thatは、this以上に『前文』です。『前文』のない第1パラグラフ第一文に置かれた場合は別として、thatも『前文の内容』をさします。

残りの④と⑤は入れ子構造のない単文ですから、問題ないと思います。どちらも、現在完了形にになっていますね。


次回も、もう1つ問題やります! ਾ
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