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英文は、マトリョーシカ構造! [英語長文]

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それではここから、論理的に読む方法を体系的に学んでいきましょう。
この本では、一つの英文を『ミクロ』と『マクロ』の視点、つまり、『木のロジック』と『森のロジック』の両面から読むというまったく新しいアプローチを試みます。

『木のロジック』では、Reading Grammar『読解のための英文法』という視点から、従来型の縦割りの文法項目を総合する形で横断し、英文法の構造的・原理的理解を目指します。

おそらくみなさんは、学校や予備校で、おそろしいほどたくさんの細かい文法事項を丸暗記させられてきたと思うのです。

僕はこれから、それらの文法知識に、ぐさぐさと『横串』を打ち込んでいきます。

みなさんは、きっと聞いたこともない説明にとまどうでしょう。「もう、わけからん」と思うかもしれません。

でも、ゆっくりでかまいません。1つ1つ確実に理解を重ねていってください。

最後にみなさんが手にするのは、受験英語を斬り、大学で英語ネイティブと渡り合うStrong English『かつ英語』です。






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英文のマトリョーシカ構造

みなさんは、マトリョーシカ人形って知ってますか?

知らない人がいるので、説明しますと、胴体が上下2つに割れ、開けてみると、なかにまた人形が入っていて、それを割ると、また小さい人形が入っている、かわいらしい入れ子細工の人形です。

じつは、英文もこれと同じ『入れ子』の構造をもっています。
一見長く複雑に見える英文も、入れ子をしまっていけば、結局1つのマトリョーシカ人形になる。その仕組みは、実に単純、シンプルきわまりないものです。

たとえば、次の文を見てください。意味は考えなくてかまいません。

I(S) know(V) that he(S) is(V) right.

SVが2つあることに気づいていますか?

そして、もっとよく見てください。2つのSVのうち、1つには頭に「何か」がついています。

そうです。thatですね。

このように、頭に「何か」がついているSVを「従属節」と呼びます。これに対して、何もついていないSVが「主節」です。

マトリョーシカにたとえれば、主節が「人形全」で、従属節は「入れ子」です。従属節は、その頭についている「何か」を冠して、that節、which節、of which節などと呼ばれます。

入れ子になっているthat節をXに置き換えてみます。

I(S) know(V) X.

これが、この英文の基本構造です。何のことはない、要は、S+V+Oの第三文型だということです。このthat節は、Xという『名詞のカタマリ』となって、knowの目的語(O)になっているのですね。ですから、このthat節を『名詞節』と呼んでも、『目的語節(O節)』と呼んでも構いません。

英語長文をマスターするうえでは、「thatが文法的に何のか」などという分析よりも、that+S+Vを一つの『名詞のカタマリ』とみることがきわめて重要です。

むしろ、そのような目をもつことができれば、英語長文は半分以上攻略できているのです。
もう一度、さっきの文をよく見てください。このXを取り去ってしまうと、5文型が成立しなくなってしまいます。

このように、名詞節の特徴は、「それを取り去ってしまったら、5文型が成立しなくなる」ということです。名詞として働くということは、『主語』か『目的語』か『補語』になるということ。

どれが欠けても、文として成立しませんね。

英文の訳は「私は、彼が正しいということを知っている」です。

では、次の文はどうでしょう?

I(S) don`t know(V) the reason(O) why he(S) didn`t come(V).

やはり、2つのSVがあります。さっきと同じように、2つめのSVには「何か」がついていますね。

why以下をXに置き換えてみましょう。

I(S)don`t know(V) the reason(O) X.

今度は、Xを取り去ってしまっても、何も問題はありません。つまり、『形』から名詞節ではないと判断できるわけです。

この場合、X(why節)は、直前のreasonを修飾する「形容詞のカタマリ」になっています。「形容詞のカタマリ」ですから、『形容詞節』と呼びます。

英文の訳は、「私には、彼が来なかった理由がわからない』です。

では、次の文はどうでしょう?

If it(S)rains(V),I(S)won`t go(V).

やはり、2つのSVがあり、今度は最初のSVに「何か」がついています。


そうですね。Ifです。

If it rainsをXに置き換えてみます。

X,I(S)won`t go(V).

Xを消してしまっても、主節の5文型の構造には、なんらさしさわりがありません。ですから、少なくとも名詞節ではないと判断できますね。

では、さっきのように、直前に修飾すべき名詞は?ありません。このような場合は、ほとんど機械的に、『副詞節』と判断してかまいません。

英文の訳は、「雨が降ったら、私は行かないだろう」です。

副詞は、動詞を修飾したり、文全体を修飾したりする品詞ですね。副詞節は、そのような「副詞のカタマリ」として働く従属節です。従属節のなかでは、副詞節が最も多く、名詞節でも形容詞節でもないなら、すべて副詞節です。

従属節の『形』

・取り去ってしまったら文が成立しない⇒名詞節
・取り去ってしまっても文が成立する
         ↓
直前に名詞があるとき⇒形容詞節
直前に名詞がないとき⇒副詞節

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