SSブログ

アメリカが臓器移植に寛容なのはなぜか? [文化背景]

スポンサードリンク


はい、みなさんこんにちは、今回は『死生観』について説明します。

いきなりなんですが、下記の英文の直訳はどうなるでしょう?

His mother has been dead for two years.

直訳だと・・・・
「彼のお母さんは二年間ずっと死んでいる」
ってなりますが、これはおかしいと思ってきれいに意訳すると思います。
→「彼のお母さんはなくなって二年になる」

実を言うと、直訳でも正解です。

これから、なぜ直訳でも正しいのかについて説明します。

『生死観』が関係しています。


『英語圏の生死観』


英語圏は基本的にキリスト教です。そのキリスト教の生死観についての話です。
欧米圏の人たちは、人間は二つのものからできていると考えています。
一つはbody (肉体)もう一つはsoul(魂) 

すなわち、人間の体はbody and soul(肉体と魂)からできています。

人間は死ぬと、
soul=魂は永遠に不滅ですから天国に行きます。
一方、body=肉体はお墓へ行きます。
つまり、deadするのはお母さんのbody(体)ってことになります。

だから、「お母さんの肉体は二年間ずっと死んでいる状態です」っていう
直訳は英語圏の人たちにとっては正しい考え方です。


まだ、あんまピンとこない人がいると思うので、もっとわかりやすく説明すると・・・・


スポンサードリンク





品がないたとえかもしれませんが、人間の体を着ぐるみだと考えてください。
この着ぐるみは80年という賞味期限があるわけです。
80年たてば着ぐるみ(body)はボロボロになってしまいます。

一方、魂は永遠に不滅なので天国行くか、悪さすると地獄に行きます。

そして使い果たしたbody(体)はお墓の中(土の中ですね・・・・)にしまっとくわけですよね。
そうすると、英語圏の人たちはこんな発想をするわけです。

「悲しいけどね、お母さんはずっーとお墓の中でdeadの状態で眠ってますよ」って発想をするんです。
それを直訳したのが「彼のお母さんは二年間ずっとしんでいる」ってなります。

たとえ悪いですけど・・・・「みなさんのおじいさんはご健在ですか?」って言った時に
「10年前に亡くなったんです」っていいますよね?

普通、10年間ずっとおじいちゃんのbodyは眠っているって発想しませんよね?

だから、日本人がこのような発想がないために直訳はおかしいって言われているんです。

欧米圏の人たちがこういう発想をする証拠に、ホラー映画なんかでてくるゾンビっていますよね?
そのゾンビはどこからでてくるかわかりますよね?
お墓の下からでてきますよね? 

英語に『悪魔に魂をやる』ってことわざがあります。

悪魔(サタン)は、悪い魂をいっぱい持っていて、このままだと何の役にも
たたないからお墓の下にいる人間の遺体に注入します。

そうすると、悪い魂が注入されたbodyがぶわぁーと土からよみがえりますよね?
だから、ゾンビはお墓の中(土の中)からでてきます。

このように英語圏の人たちは我々日本人とは違った発想をするんです。
だから、英語圏の人たちはは日本より臓器移植や代理出産に対して割と寛容なわけですね。

一方、日本は欧米と比べると「魂と肉体すべて俺のモノ」っていう発想しかありませんよね?
胃も腎臓も心臓もすべて俺のモノっていう発想しかないことから
臓器移植に関して寛容じゃないですね。

もし、日本が臓器移植に寛容になるには、
今まで説明してきた『生死観』について深く知る必要がありますよね。




スポンサードリンク


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:資格・学び

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました
t_ スポンサードリンク

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。